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自転車How To

Vol.6 アイウエアの選び方 その3 顔のカタチは千差万別フィッティングチェックシート

[2007/04/26 UP]

アイウエアはグローブやヘルメットと同じように身体を保護するもの。あまり使用していなかった人もデザインだけで選んでいた人も、レースシーズンが本格的に始まる前に、一歩ふみこんだアイウエア選びをしようよ。

photo 講師紹介
メガネナカジマ 店長 中島正貴さん
片山梨絵選手などアスリートの視界をサポートするメガネナ カジマの中島さん。自身もMTBやスノーボードを楽しむスポ ーツ好きで、ライダーに最適な一本を製作してくれる。普通 の眼鏡作りも独自のノウハウを持っている信頼のショップだ
メガネナカジマ 神奈川県川崎市多摩区中野島3-14-2
TEL:044-933-1343 年中無休 AM10:00~PM20:00
http://www.h2.dion.ne.jp/~opt/

乗車姿勢の角度でも最適な位置が変わる

「フィッティングの大前提として、幅が顔の大きさに合っていること。そして鼻に当たる部分ですね。ノーズパッドは目頭からやや下、鼻の骨の部分に乗らないと安定しません。そして横幅に合わせてテンプルがしっかりホールドしていると激しく動いても安定しています。横幅が狭すぎると、今度はノーズ側が浮いてしまうので、横幅が狭くてテンプルが締まりすぎでもいけません」

基本的に顔に密着しているほうが光線漏れも少ないが、通気性や、ほお骨、まつ毛との干渉も無視できない。また欧米ブランドはかけ心地に違和感があるものが多い。さらに自転車用として考えるなら前傾姿勢に合わせたフィッティングもポイント。

「普段の姿勢とではポジションも変わってきます。この点からも、どんな用途にも合わせるというのは、無理があることも理解してもらえるのではないでしょうか。特に度付きレンズでは、視線やレンズから眼の距離が変わってくるので、さらにフィッティングがシビアになるのです」

自転車乗りに必要なポイント

ノーズとテンプル以外は顔に接触しないこと。口を動かしたときにほお骨に当たらないこともチェック。忘れがちだが、ヘルメットとの相性も気にしたい。フルフェイスヘルメットと組み合わせる場合はテンプルが干渉して、アイウエアが正しく着用できないことも。

ライディング姿勢を考えて   ロードバイクのように深い前傾姿勢の場 合、実際の前傾角度で着用感や視界を確 認しよう。また度付きレンズの場合も姿 勢に合わせた加工が必要になる   顔の3点をチェック   鼻が低い日本人の場合、ほお骨が干渉し がちだ。ほお骨に当たっていなくても、 まつ毛が当たってレンズが汚れてしまう ことも。ヘルメットとの干渉も重要

自分でできるプチカスタム

フィッティングの基本となるのがノーズパッドの調整。多くがノーズパッドを高くすればほお骨やまつ毛との干渉をなくすことができる。また乗車姿勢に合わせたレンズの高さも調整できる。また写真下のようにアイウエアの上に乗っかっていた眉毛も隠れる。眉毛が出ていて締まりがない印象だった表情がスッキリとするのだ。

自分でできるプチカスタム   オークリーMフレームのノーズパッドのマウント部分を切り離して、パッドとの間に樹脂スペーサーを入れて高くしている(ナカジマメガネによるセット販売のみ)   自分でできるプチカスタム   液状のゴムを盛りつけていくノーズ加工でフィット感を向上。シールタイプのものに比べて耐久性も高いので気兼ねなく使える(ナカ ジマメガネによるセット販売のみ)

詳細はバイシクルクラブ 2006年5月号(2006年4月20日発売)をご覧ください

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