[2008/10/16 UP]
ロードバイクを構成するパーツの中で、最も消耗の激しいといっても過言ではない「バーテープ」。毎日ガンガン乗っているようなベテランの人なら1ヶ月に1回くらい、プロ選手になれば毎日巻き換えるのが当たり前だ。
とはいえ、ロードバイクに乗り始めたばかりの人にとって、バーテープの巻き換えは大いに悩むところ。色、材質など種類がイロイロあるけど、どれにすればいいの? 肝心の巻き方は? などなど、ズバリお答えしよう!
講師紹介
CWS 吉祥寺店 鈴木栄一郎さん
バーテープ巻きの達人である鈴木さん。
多くのお客さんに接している経験から、適切なアドバイスをしてくれる。
http://www.c-w-s.co.jp/
初めてのバーテープ03で紹介した、バーテープ交換の第1段階「古いバーテープをはがす」に続き、基本的な巻き方のポイントを順に見ていこう。数あるバーテープの巻き方のうち、簡単かつ一番キレイな仕上がりになるベーシックな方法なので、初めて交換する人にはとくにオススメだ。ロゴやキャラクターのバーテープもこの巻き方ならきれいに見せられる。
1.ブレーキや変則ワイヤー類を止めていたビニールテープなど、余分なテープを取り除く。
2.ワイヤー類を止めるビニールテープを巻き直していく。上ハンドルの握る部分を巻くとワイヤーの浮きが防げ、仕上がりもキレイになる。
3.ブラケット裏に短く切ったバーテープをあてておく。こうすることで下地が見えてしまうのを防ぐことができる。テープをあてたら洗濯ばさみで押さえておこう。
4.ハンドルの先端から約8mmくらいテープを出して巻き始める。これはバーテープを巻き終えた後にバーエンドでバーの内部に押し込んで、キレイに処理するためだ。
5.巻き始めの部分がほぐれてしまわないよう、最初の1周は重ねてキッチリ巻いておく。
6.下ハンドルの直線部分では、テープの角度を合わせて巻き上げていく。1/3くらい重ねて巻いていくのがポイント。
7.カーブの部分に突入したら、“内側の幅を狭く、外側を広く”巻いていく。できるだけ等間隔に巻き上げていくと見た目にもキレイ。
8.ブラケット周りはバーテープを巻くのに一番難しい部分。キレイに仕上げるポイントは、テープがブラケットに1/3くらい乗り上げるように巻くこと。
9.ブラケット部分にはどうしても段差ができてしまう。そこでテープの端でこの段差を埋めるように巻く。
10.テープを短めにもち、幅ができるだけ均一になるように調整しながら巻いていく。
11.ハンドルの太さが変わるところまで巻いたら洗濯ばさみで仮止め。テープはハンドルに対して斜めになっているが、そのまま止める。
12.バーテープの末端をハンドルに対して直角にするために、巻き上げたバーテープの不要部分は、ハンドルに対して垂直に切り取る。こうすることでバーテープの末端がハンドルに対して垂直になる。
13.本止めする付属のテープは粘着力が弱いので、まずはビニールテープで末端をしっかり巻いて止める。好みで付属のテープを上から巻いて仕上げる。
14.バーテープのはみ出した部分をバーの内側に押し込み、バーエンド(エンドキャップ)をはめてバーエンド部分が完成!
15.めくり上げていたブラケットのゴムを元に戻せし、下のバーが見えていないか、テープは均一に巻けているかをチェックしよう。
16.ひと通りチェックして異常がなければ完成。さあ、果たして上手くできたかな?
Vol.13 初めてのバーテープ選び その3 バーテープ交換をマスターしよう その1 |
Vol.14 初めてのサドル交換・ロードバイク編 その1 バイクの雰囲気を変えたい! |