

『ゴールデン・エレファント賞』は、日本を中心に優れたエンタテインメントストーリーを世界に向けて発信するための国際的エンタテインメント小説アワードを目指して、2009年に創設されました。2010年度(第1回)は『裏閻魔』『慈しむ男』の2作品が大賞に選ばれ、2011年3月4日に『裏閻魔』が各国語版で書籍出版。続いて7月1日に『慈しむ男』が出版されました。 そして、第2回である2011年度『ゴールデン・エレファント賞』は米国・中国・韓国の各出版社の賛同を得て、当初目的の実現に向けて大きな第一歩を踏み出すことになりました。
★Golden Elephant Award オフィシャルサイト | http://geaward.jp/
★「裏閻魔(うらえんま)」公式サイト | http://www.ei-publishing.co.jp/uraenma/

宇野常寛(批評家/日本)
現代の東京でテロが連鎖するというプロットはもちろん、ややアナクロニズムにも見られかねない直球勝負のモチーフの数々、そして作者のナルシシズムがストレートに投影された主人公の徹底された造形。「エンターテインメントかくあるべし」という作者の強烈な確信こそが、この長編を貫く最大のコンセプトであり、審査員たちを魅了したことは間違いない。
イオアニス・メンザス(エディトリアル・ディレクター/アメリカ)
候補作中で群を抜いてよいと思ったのが『慈しむ男』である。テーマ、プロット、テンポなど全ての面において翻訳出版するに申し分ない。無差別テロという題材を不謹慎と危惧する向きもあろうが、過激な“理由なき反抗”を繰り返す主人公の心理描写だけでなく、“政治的な動機”を持つと通常されている類のテロ犯の内面についても、何かいい得ているように感じられた。
