ワンランク上のキャンプ
BikeJIN/培倶人 2020年6月号 Vol.208
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2015.05.16
BMWの伝統『RS』+最新のテクノロジー
経験の長いバイク乗りだったら、『最強のツーリングバイクはBMWだ』という意見に異論を挟む人は少ないだろう。
200km/h以上の巡航走行が可能なアウトバーンで磨き上げられたその性能は、他の追従を許さないレベルにある。なにしろ、安心感が高く、神経質な挙動を示さないし、ABSなどの安全性能のレベルも高く、ウィンドプロテクション性能も高いので、長距離を走っても疲れない。短時間300km/h近い速度を出せる日本製バイクは数多いが、200km/h以上のスピードで数時間『巡航』して、『楽しい』といえるバイクはBMWをおいて他にない。
中でも、水平対向エンジンを積むRシリーズはBMWの伝統的な中核モデル。その中でも『RS』を冠するモデルは、長距離を快適に移動するだけでなく、適度なスポーツ性を持つモデルとして、もっともBMWらしいといえるモデルだ。
その『R』の『RS』が、最新の空水冷水平対向エンジンを積んだ最新モデル『R1200RS』として帰ってきた。
ちなみに、 BMW Motorrad Japanからは2015年6月5日発売で、189万円(消費税のみ含む、オプション、保険料、登録諸費用など含まない)と発表されている。
ローランド・ブラウン氏絶賛
スペイン南部の試乗会でこのバイクに乗ったローランド・ブラウン氏は『現代のプラットフォームの完全な見本だ』と絶賛だ。
車体構成的にはゆったりとした安心感を感じさせるハンドリングながら、その気になれば十分なスポーツ性を発揮できるという。オプションの電子制御サスペンションのモード変更を活用すれば、さらにシャープに走らせることができるとのこと。
ひと昔前より、エンジンやシャシーが洗練されていることはもちろん、電子制御が非常に進歩しており、いくつかのライディングモードの切り替え、ABS、高性能なトラクションコントロール、クラッチを握らなくてもいいクイックシフター、走行中に電子制御でダイナミックにサスペンションのダンピングを可変させるダイナミックESAなどが用意される(日本仕様の詳細な装備の設定は未発表)。
簡単にいえば、伝統的にすぐれたBMWスポーツツアラーの構成に、さまざまな最新の電子制御が加わって、より安楽に、スポーティに長距離を走るようになったということだ。
もし、あなたがバイクに乗っていて、R1200RSに乗るライダーと一緒にツーリングに行くなら気をつけた方がいい。彼らは、1日に700〜800km、場合によっては1000kmを走ってもなお、喜々としてワインディングを走る余力を残しているかもしれないからだ。
ローランド・ブラウン氏のより詳細なレポートは、BMW Motorrad Journal Vol.4でお楽しみいただける。
(村上タクタ)
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¥1,320(税込)
(2015.05.15発売)
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