良いモノだから長く使える
デジモノマニアが選んだ超愛用品
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2015.07.10
デジタル化された文字が飛び交う中、肉筆で書かれた手紙をもらうと、とんでもなくインパクトがある。しっかり伝えたいことは、肉筆で。
そう思うなら、簡便なボールペンや、サインペンではなく、いっそ万年筆でしっかりと。
万年筆といえば数万円から数十万円するような『高価なもの』という印象があるが、文具を愛する人のための専門誌『趣味の文具箱』編集長の清水茂樹さんによると、実はリーズナブルでもとってもいい万年筆があるのだそうです。
そこで、編集長お勧めの5000円以下の万年筆を教えてもらった。
モダンなデザインに安定した書き心地、潤沢なインクフロー、多彩なカラーバリエーションと、大変人気のあるラミーサファリ。毎年販売される限定色のモデルは発売後まもなく市場から消える人気モデル。ドイツの小学生向きに採用されているモデルで、グリップの3つの面に指を置くと正しい持ち方になるデザイン。4320円(税込み)。
パイロットの安価な万年筆といえば新社会人向けに作られたというコクーン(3000円+税)が有名だが、ここではもっとカジュアルな短軸で気軽に使えるプレラ色彩逢い(3500円+税)をご紹介しておこう。
なんといっても素敵なのが透明で内部のインクが見えること。同社の万年筆用インク『色彩雫(いろしずく)』を入れると、カラフルなインクが透明なボディに透けて見えてとても美しい。ちなみに、コンバーターも付属している。
小学生に向けて万年筆の普及を狙って作られたパイロット・カクノ(1000円+税)。3本の指にフィットするように、握りは三角形になっており、軸とキャップは転がりにくい六角形。ペン先にはなんと笑顔のマークが付いているという楽しい万年筆。しかし、その価格からは信じられないほど書き心地がいい、良質な万年筆。
ペリカンにも学童用の万年筆ペリカーノ・ジュニアというのがあるが、ここではティーンエイジャーを想定しているらしいツイスト(1620円+税)。入門用万年筆ではあるが、お洒落な持ち易くも美しいデザインも特徴的。普段使いにとてもいい万年筆。
これまた驚きの価格とクオリティ。金属軸ながら1000円(+税)という価格を実現しているプラチナ・プレジール。機密性を高めたキャップのスリップシールが付いており、1年ぐらい放置しておいてもインクが固まらない。本体はアルミにアルマイトパール加工が施されている。
なんと、本格的な構造のカートリッジ式万年筆ながら、200円(+税)という価格を実現したエポックメイキングなモデル。これほどの低価格ながらペン先はステンレスに特殊合金ポイントを組み合わせたもので。キャップにはプレジールと同様のスリップシール機構を採用。長期間使用しなくてもインクが固まってしまったりはしない。
というわけで、高価だと思われがちな万年筆だが、安価で使いやすい上質なモデルも数多く存在する。こんな時代だからこそ、万年筆で手書きするような行為を大切にしたい。
(村上タクタ)
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