アメリカを感じるカタログ
別冊Lightning Vol.182 アメリカンヴィンテージ
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2017.01.30
“来週から海外出張。英会話、自信ないんだよなあ……。”
いずれの業界でもビジネスで海外とのやり取りが発生することが珍しくなくなっている昨今、コミュニケーションに頭を悩ませている人も少なくないだろう。
ただ英語の能力の前に、相手が日本人でも外国人でも、コミュニケーションの肝となるのは「話題をいかに作れるか」。名刺を渡すとき、会話の中でふと沈黙が訪れたとき、どうやって場をつなぐか……他人とのコミュニケーション上で発生する難所の乗り越え方はビジネス書や自己啓発書でもたびたび見かけるが、鍵となるのは「会話の糸口の見つけ方」だ。冒頭でスムーズに話を始めることができたおかげで、そのあとはリラックスして話をすることができた、という経験はだれしもあるだろう。
とはいえ、相手との共通の話題が見つからないときもある。そんなときは、自ら「テッパンネタ」を用意しておくのもひとつの手だ。たとえば目をひく持ち物や、語れる持ち物。そうしたアイテムの力を借りて、会話をつなげていくのだ。
アイテムとしては、常に持っているものがいい。ファッション小物だと日によって変わってしまうので、文房具のような常に持ち歩けるものがベター。中でも上質感のある万年筆は、胸ポケットに挿したり、カバンに入れておいたり、持っているだけで印象がアップするのでオススメだ。そして語れるポイントが多いもの。とりわけ日本人はもちろん、海外の人ウケも狙える万年筆として押したいのはプラチナ万年筆を代表する「#3776 センチュリー」だ。
すでに「3776」という数字を見てピンときた人も多いかもしれない。そう、これは富士山にちなんだ正真正銘、メイドインジャパンの万年筆なのだ。
「#3776」シリーズは、万年筆コレクターとしても知られた作家の故梅田晴夫氏を中心に、日本最高峰の万年筆を目指して開発されたもの。「3776」は、日本一という思いをこめ、富士山の標高からとって名付けられた。ペン先にはその4ケタの数字とともに、富士山の稜線をイメージした二重ラインが刻まれている。ペン先に輝く富士山の輪郭は、眺めるたびについ人に語りたくなる風格を漂わせる。
岡山で万年筆販売を営んでいた中田俊一氏が1924(大正13)年、東京に創立した中屋製作所を端緒とするプラチナ万年筆。これまで業界初となるプラスチック自動成形機を導入してオートメーション化に踏み出すなど、日本を代表するブランドとして時代をけん引し続けている。
「#3776 センチュリー」は、そんなプラチナ万年筆の代表的なモデル。1978年にヘビーライター向けにリリース、2011年にシリーズとしてフルモデルチェンジして今に至るまで愛され続けている。
開発に携わった梅田氏は30年間、月平均180枚の原稿を万年筆で筆記し、1000本にも及ぶ万年筆コレクションの中から優れた性質を抽出。ついにこの3776の形に結実させたという。会話のきっかけとしてももちろんだが、その質の高さも疑いようがない。そしてなにより、当初の姿にとどまることなく、改良を重ね、つねに最上の品質を目指して刷新してきた。「#3776シリーズ」はそうした日本が誇るメイドインジャパンの精神が息づく商品ともいえるのだ。
海外の人と会話をするとき、ペン先を見せながら、「ほらここに富士山が」、なんてちょっとしたコネタを話し、ついでにその万年筆で相手の名前に漢字をあてて書いてあげたりなんてしたら、きっと喜ばれるはず。そしてなにより、そんな絶え間ぬ進化を続ける万年筆の存在が、あなたにとって大変心強いお守りになってくれるはずだ。
○「プラチナ万年筆×趣味の文具箱 ♯3776センチュリー ボルドーロゼ/細字/細軟/中字/太字」
○「プラチナ万年筆×趣味の文具箱 ♯3776センチュリー フロストブルー/細字/細軟/中字/太字」
https://www.ei-member.jp/shumibun/products/
○趣味文CLUB
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(ヨシザワ)
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