MY PETIT RECIPE
おうちで簡単! キッシュ店主のキッシュレシピ
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2018.01.02
日本の土壌で育ったブドウを使い、日本の醸造家がつくる「日本ワイン」。北は北海道、南は九州まで、いまさまざまな土地でつくられているメイド・イン・ニッポンのワインは、ここ数年で格段の進化を遂げたといわれている。年々美味しさが増す日本ワインの魅力に、いま改めて迫ってみよう。
日本でワイン造りがスタートしたのは明治時代。その後、1970年に行われた日本万国博覧会を契機に食生活の洋風化が進み、ワインの輸入量や消費が増大した。そして1975年にはじめて、「赤玉ポートワイン」に代表される甘味果実酒を、本格ワインである果実酒の消費量が逆転する。
1980年代には、大手のワイナリーを中心にワイン用ブドウの本格栽培がはじまり、ワインは急速に日本の生活に広がっていった。さらに2000年前後になるとドメーヌ式(1930年代にフランスではじまった、栽培・醸造・瓶詰を一貫してワイナリーで行う動き)の生産者が急増。このように、日本ワインは時代とともに改良を重ね、どんどんおいしくなっていったのだ。進化しつづける日本ワインから、ますます目が離せない!
近年、規制緩和によりワイン特区が生まれ、小規模ワイナリーでもワイン醸造ができるようになった。全国エリア別に、いまおすすめしたいワイナリーを紹介。
■北海道エリア:ドメーヌ タカヒコ(右)
北海道余市に所有する畑で、約9000本のピノ・ノワールを育てる。
■東北エリア:酒井ワイナリー(中央)
山形県の温泉町、赤湯にある東北で最も古い歴史をもつワイナリー。創業以来、無ろ過、生詰めを貫く。
■山梨エリア:勝沼醸造(左)
美術家・綿貫宏介氏の手掛けるラベルデザインで知られる。日本固有品種「甲州」を世界に知らしめた立役者
■長野エリア:ヴィラデスト(右)
玉村豊男氏が経営するワイナリー。国際品種を主体に少量生産するワインは日本トップクラスといえる。
■北陸エリア:セイズファーム(右から2番目)
休耕地の再生によって誕生したワイナリー。100%自社栽培のブドウで、ワインを生産している。
■近畿・中国エリア:広島三次ワイナリー(左から2番目)
「三次産ブドウ本来の個性を生かしたワイン」がポリシーのワイナリー。
■九州エリア:熊本ワイン(左)
1999年創業。良質なブドウにこだわり、国内外のコンクールで高い評価を得ている。
「日本ワインが美味しくなった」。最近、よく耳にする方も多いのでは? その秘密は、明治時代から日本が着々と歩んできた歴史にあった。絶えまぬ日本人の探究心のもと、日本独自のワイン造りに努めてきた結果、いまドメーヌ化という形でどんどんと進化を続けている。さあ、日本ワインの奥深き世界へ、あなたも一歩踏み入れてみては?
(出典:『Discover Japan 2018年1月号 Vol.75[付録あり]』)
(編集:ナカムラ)
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