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Discover Japan_TRAVEL 山の都・匠の国 飛騨高山
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2018.01.16
いま話題の「樽熟成焼酎」。さまざまな焼酎蔵から商品がリリースされ、酒販店や飲食店でもその名を目にする機会が増えてきた。でも、そもそも樽熟成焼酎ってナンだ? お酒好きなら知っておきたい樽熟成焼酎のキホンを、おすすめ焼酎とともにご紹介。
ひと言に「熟成」といっても、熟成期間によって分類が分けられている。3~6カ月間の「初期熟成」、6カ月間~3年の「中期熟成」、3年以上の「古酒化熟成」がそれだ。熟成させることで、特有の香味と丸味が焼酎に生じ、期間が長いほど特徴が顕著になる。そして、熟成に欠かせないのが樽の存在。樽はいわば熟成のゆりかご。焼酎の味に、色、照り、艶を与える。
現在、米焼酎、芋焼酎などの樽熟成焼酎に期待が集まっている。麦の糖化に「麦芽」を使うウイスキーやブランデーに対し、焼酎の場合に用いるのは「麹」。日本ならではの個性ある酒になりうる可能性が、樽熟成焼酎にはあるのだ。
では、実際になにを飲めばよいのか? そんな人にも試してみて欲しい、おすすめ焼酎3本をご紹介。
もともと熟成という概念が薄かった球磨焼酎だが、大石酒造ではいち早くシェリー樽とコニャック樽を使用した長期熟成を実施。そうした生まれた「球磨焼酎 大石」は、樽貯蔵による深みのある味わいをもった自信作。
【DATA】
●球磨焼酎 大石
内容量:1800ml
原材料:米、米麹
等級:―
アルコール度数:25度
問合せ:大石酒造
電話:0966-44-0001
http://ohishi-shuzohjyo.jp
「焼酎は、ウイスキーやブランデーより色が薄くなければいけない」規則がある。11年熟成させた本格米焼酎の原酒をブレンド、再度シェリー樽で融合し熟成させた濃厚なこの一本は、酒税法上リキュール扱い。
【DATA】
●龍驤(りゅうじょう)
内容量:720ml
原材料:本格米焼酎、食物繊維
等級:リキュール
アルコール度数:38度
問合せ:豊永酒造
電話:0966-43-2008
http://toyonagakura.sakura.ne.jp
ウイスキーのような円熟味が魅力の熟成焼酎は、ハイボールにも最適。長い年月を経た芋焼酎がもつ、まろやかかつ上品な旨味とほのかな甘味をソーダ水が引き立てる。一度飲んだら、魅了されること間違いなしだ。
【DATA】
●天使の誘惑
内容量:720ml
原材料:鹿児島県産黄金千貫、国産米麹
等級:焼酎甲類
アルコール度数:40度
問合せ:西酒造
電話:099-296-4627
www.nishi-shuzo.co.jp
お酒を飲む機会が増えるこの季節。いつものお酒にマンネリ化している人や、好きなお酒を開拓したい人は、一度、樽熟成焼酎を味わってみてはいかがだろうか。今までにない味わいにハマること間違いなし……!
※この記事は2017年12月6日発売『Discover Japan 2018年1月号 Vol.75[付録あり]』P57の内容の一部を掲載しています。
(出典:『Discover Japan』、text:Discover Japan)
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