The PGA Show
EVEN(イーブン) 2018年4月号 Vol.114[付録あり]
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2018.04.05
東北・仙台からはじまり、東京そして、ロンドンに拠点をもつビジュアルデザインスタジオ「WOW」。1997年に前身となる映像プロダクションを設立し、「目に見えるものすべてがデザインの対象」という言葉通り、表現領域は映像だけにとどまらず、空間やアート、建築プロダクトなど、時代の流れを敏感に反映しながら領域を広げてきた。20周年となる今年は、WOWの仕事をまとめた企画展や、本の出版も行う。そこで、WOWが手掛けた代表的な仕事をいくつかご紹介しよう。
2018年1月8日、テクノロジーの総合展示会CESにて、トヨタの豊田章男社長がプレゼンテーションしたモビリティサービスは大きな驚きをもって世界中に発信された。そのプラットフォームとして提案されたコンセプトカー「e-Palette Concept」は、WOWが制作したビジュアルデザインやプレゼンテーション映像によって、単なる夢物語ではなく、リアリティのあるビジョンであることを証明してみせた。
東日本大震災を機にスタートしたプロジェクト「aikuchi」。aikuchiとはつまり「合口」のことで、伝統工芸の粋を集めた日本刀に着目し、グローバルな視点と、平和を守る美術品としての新しいあり方を模索・確立するべく始まった。WOWの代表・高橋裕士氏の父は刀匠の法華三郎信房の9代目。このプロジェクトを通じて父、そして日本・東北に恩返ししたかっという。デザイナーとして、Apple Watchなどにも携わったマーク・ニューソン氏を起用したことでも話題となった。
ユニクロ2017SSのファッションプレゼンテーションで、老若男女がユニクロの服を着て登場する際に、バックに流れていた映像を手掛けたのがWOWだ。日常の中で最もエッセンシャルな部分を抜き出し、「Street」、「Office」、「Park」、「Home」4つのシーンで構成。ショーを見る者が映像に入り込み、ユニクロの服を着て過ごす自分自身の姿を想起させた。
このようにさまざまデザインワークで新たな価値を生み出してきたWOW。20周年を記念して4月6日から東京・青山のスパイラルで開催される展覧会「WOW Visual Design Studio -WOW が動かす世界-」では、アーカイブ作品から新作までを公開。企画展に合わせて彼らの仕事を一冊にまとめた『Discover Japan_CREATORS 世界を変えるWOWの仕事術』も好評発売中だ。
これらを記念して、WOWの代表でエグゼクティブプロデューサーの高橋裕士氏と、雑誌『Discover Japan』の高橋俊宏統括編集長による、トークセッションを開催。ニッポンの魅力を発信し続ける『Discover Japan』と、デザインの力で世界を変えてきたWOWによるトークショーは、ニッポンの未来を変えるヒントがたくさん聞けそうだ。
【DATA】
高橋裕士×高橋俊宏
『Discover Japan_CREATORS 世界を変えるWOWの仕事術』発売記念
ビジュアルデザインスタジオ「WOW」代表が語るニッポンの未来
日程:2018年4月13日(金)
時間:19:00~20:00
場所:銀座 蔦屋書店 BOOK EVENT SPACE
定員:70名
問い合わせ先:03-3575-7755
お申込み方法:下記のT-SITEオンラインショップにて、イベント参加権付き『Discover Japan_CREATORS 世界を変えるWOWの仕事術』をご購入ください
URL:https://store.tsite.jp/item-detail/business/13100.html
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