正しい言葉とマナーが身につく
正しい日本語の使い方 新装版
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2018.06.05
自分の日本語に自信がもてない……。そんな人のために、自然と「日本語力」を高められるテクニックを紹介しよう。
「やばい」「ウケル」「すごい」「普通に」。そんな幼稚な言葉を無意識に使ってしまってはいないだろうか? 親しい友人との会話のなかであれば問題ないかもしれないが、ビジネスシーンなど、改まった場所で幼稚な言葉を多用すると、発言内容の信頼性が一気に下がるどころか、品格まで下がってしまう。さらに、間違った慣用句や敬語の使用も要注意だ。「自分は大丈夫」と過信せずに、一度自分の口癖や間違って覚えてしまっている慣用句はないかをチェックしてみよう。それが正しい日本語力を身に付け、自身の品格を高める第一歩となるはずだ。
こんな口癖には要注意!
マジで・すごい・テンパる・なんだか・普通に・ウケる・~っぽい・~じゃないですか
間違いやすい慣用句例
誤 彼の指摘は実に的を得ている。
正 彼の指摘は実に的を射ている。
誤 理不尽な対応をされ、怒り心頭に達した。
正 理不尽な対応をされ、怒り心頭に発した。
幼稚な言葉を使ってしまう原因は、語彙が少なく、自由に使いこなすことができないから。語彙を増やすために最適なのが、新聞や日本文学、古典や短歌、俳句を読むことだ。これらの中には、表現豊かな言葉が散りばめられていて、語彙力を増やすにはうってつけだ。
ちなみに、ちょっと難度が高いと感じる人は、はじめは気軽に読めるスポーツ新聞でも十分。たとえば、新聞の見出しや本文の第一段落には、その後に続く事柄を短い言葉で的確に表現していることが多い。そのため、語彙力を強化できるだけではなく、5W1H( いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どうした)を正確に伝える要約術も学ぶことができる。
同じ意味でも少し表現を変えるだけで会話の品格がグンとアップして、相手に好印象を与えられる言葉や表現は多い。たとえば、「ちょっとお待ちいただけますか」を「少々お待ちいただけますか」に言い換えるだけでも、言葉に上品さが加わる。このように、言葉の言い換えを覚え、意識的に普段使っている言葉と置き換えるようにすることで、会話に知的さや上品さが加わるはずだ。
言い換えるだけで品格アップの言葉例
久しぶりです⇒ご無沙汰です
すぐ⇒早速、迅速に、直ちに
明後日 (あさって)⇒明後日 (みょうごにち)
よろしかったでしょうか⇒よろしいでしょうか
今回⇒このたび
この前⇒先日、先だって
(出典:『Discover Japan_CULTURE 大人の日本語術』)
(エイサイト編集部 楠田)
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