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FOR LIFE KITCHEN わたしだけの料理教室
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2016.11.14
余った野菜の上手な対処法としてよく聞かれるのが「干し野菜」。暮らし上手編集部がオススメしたいのは、「半干し野菜」。「半」ってどういうこと? と思ったあなた。「いいことづくめ!」と半干し野菜を愛用するフードコーディネーターの江口恵子さんに教えていただいた「半干し野菜」の取り入れ方を紹介します。
半干し野菜とは、その名のとおり、干し野菜に比べて短い時間干した野菜のこと。短いぶん、干し野菜より気楽にできるのがまず魅力ですが、それ以外にもやらなきゃ損!と思わせる利点が。
干して野菜の水分が抜けることで旨味がギュッと凝縮。さらに、野菜は日に当てるとビタミンDが形成されるので、栄養価の面でもプラスに!
半干し野菜は生の状態よりも味が染みやすい。調味料が少なくても中にしっかり味が入るので、薄味でも美味しく感じられます。火の通りも早くなるので、調理時間が短縮できるのも嬉しいところ。
干し野菜はしっかりと乾いた状態のため、水で戻す際に時間がかかってしまうのが難点。半干し野菜なら、基本的にさっと水を通すだけで戻り、気軽に調理に使うことができるように。
いいことづくめの半干し野菜。どの野菜も基本的なつくり方は同じ。とっても簡単なので、ぜひ覚えて暮らしに取り入れてみて。
【1】塩を振る、または塩水に浸ける
使いたい形に野菜を切ってから塩を振る。塩によって水分が出て乾きやすくなり、色止めの効果も。ゴボウなど、まんべんなく塩を行きわたらせたい場合は塩水に浸ける。
【2】出てきた水分を軽くふき取る
少し時間が経つと、野菜が汗をかいたような状態に。表面の水分をキッチンペーパーで軽くふき取ることで、スムーズに乾かすことができる。
【3】天日で乾かす
ざるに並べて天日干しに。しわしわとした状態になってきたらでき上がり。時間は季節や天候によって異なるものの、朝から夕方まで約1日が目安。夏は半日程度でOK。
江口さんがすすめる野菜は、大根、きのこ(えのき、しいたけ、まいたけ、エリンギなど)、白菜、ニンジン、ゴボウ、カボチャ。どれも和食をはじめ使いやすく冷蔵庫にある常備食材ばかり。時間がかかる、手間が多くて……そんなふうに感じがちな和食も、半干し野菜を取り入れればぐっと身近になるはず!
○江口恵子さん
インテリア&フードスタイリスト。さまざまな雑誌や広告でレシピ提案、スタイリングなど幅広く活躍中。吉祥寺にあるナチュラルフードカフェ&スイーツ・デリ『ORIDO』で料理教室やケータリングも行っている。http://www.natural-foodcooking.jp/
(ヨシザワ)
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