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2017.02.15
お裁縫の大きな魅力は、世界にひとつだけのお気に入りを作れること。イチから作らなくても、小さな刺繍ひとつで、あなただけのオリジナルアイテムになります。
料理家の松本朱希子さんも、日常的にお裁縫を楽しんでいるひとり。カーテンやランチョンマット、ハンカチなどちょっとしたものに、ミシン刺繍をほどこしています。その活用方法は布の上だけにとどまらず、包装紙やレターグッズにも……。アイデアあふれる松本さん流の楽しみ方をご紹介します。
ミシンを使って点や線を組み合わせ、絵を描くように刺繍をする「ミシン刺繍」。料理家の松本朱希子さんは、13年ほど前にミシンを購入、「ミシンで点や線などを描いて遊んでみたら?」とアドバイスをもらったのをきっかけに、ミシン刺繍をスタート。その自由な表現方法に魅了され、生活のちょっとしたアイテムに刺繍をほどこすようになったといいます。
「返し縫いで点を作ったり、線を生地に縫っていると、ただそれだけで楽しかったんです。絵本を見ながら、大きな布にその物語のようすを刺繍していくと、一枚の絵のように見えたり。まるで、絵を描くようにミシン刺繍をしていました」
刺繍の図案の元にしたのは、実家から送られてくる植物や野菜を描いた自身のイラスト。それらを、食材の上にかける布や台ふきなどに刺繍していくように。
「刺繍したものを褒められたりするのが嬉しくて、作る意欲がどんどん湧いてきたんです」
松本さんによって刺繍された布は松本さんの豊かなアイデアで、たくさんの人に届けられる小さなプレゼントになっていきます。たとえば……。
◆カードに刺繍した生地を貼って
刺繍した生地を小さく切り取って、無地のカードなどに貼れば、気持ちの伝わるメッセージカードに。
◆紙に印刷して包装紙に
刺繍した生地を好みの紙にコピーし、ジャムなどをくるめばオリジナルの包装紙に! 人から喜ばれるアイテムに。
◆レターグッズにアレンジ
コピーした刺繍をはがきやA4 のコピー用紙にプリントしてから四等分にして一筆箋になどに。アレンジは自在!
「実家から送られてくる夏ミカンでジャムを作った時には、夏ミカンの刺繍をした生地を紙にコピーして包装紙を作り、ジャムを包んで友人にプレゼントしたりしていました」
松本さんのミシン刺繍使いのステキなところは、その布一枚で終わらないところ。こんなさりげない贈り物が添えられてきたら、どんなに気持ちが沈んでいても、思わず笑顔になってしまいます!
手軽に始められるミシン刺繍を楽しむためには、いくつかポイントが。松本さんに初めての人でも楽しめるコツを教えてもらいました。
1)スケッチでイメージを膨らませる
刺繍をする前に、刺繍をしたいモチーフをいくつかスケッチしてみて、どんな絵柄にしたいかのイメージを膨らませましょう。
2)点と線から始める
形になっているものが難しいという人は、点と線を刺繍するところから始めるのがおすすめ。点は返し縫いで作ることができます。
3)スケッチするように刺繍する
簡単なモチーフの場合は、生地に直接イラストを描き、なぞるようにミシンをかけるだけ! ルールがないので自由に遊んでみましょう。
さりげないけれど、松本さんの人柄の温かさが伝わってくる生活の品々。娘さんが生まれてからは、子どもが好きそうな動物のモチーフなども縫い始めたそう。自身が小さい頃にお母様が上履き入れに入れてくれたアップリケが嬉しかったように、「ワンポイントの特別感が嬉しかった気持ち」を娘さんにも受け継いでいきたいと話します。
手仕事を感じるアイテムは、こんな時代だからこそ、受け取り手にとってその想いごと、なによりの贈り物になります。小さな工夫ひとつが、伝えてくれる思い。あなたもミシン刺繍で、生活の一部を豊かに彩ってみませんか。
○松本朱希子さん
料理家。広島県呉市出身。料理家・平山由香さんのアシスタントを経て、井上由季子さん主宰の『モーネ工房』で暮らしまわりについて学ぶ。工房でランチを出したことをきっかけに『かえる食堂』を開始
(ヨシザワ)
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