みんなの食器棚。
料理を10倍おいしく見せる! 料理上手の器選び
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2017.04.20
調理道具や器、調味料にお気に入りの雑貨など、どうしてもものが多くなるキッチン。毎日使う場所だからこそ、インテリアも使い勝手も諦めず、気持ちよく使える空間にしたい! 物量があっても統一感があって片づいているキッチンはどうやったら作れるのか、そのヒントを料理家・小堀紀代美さんのキッチンからご紹介します。
「何もない空間より、立体感や色がある方が落ち着くんです」という小堀さん。部屋作りはベースとなる『色』を決めて進めるそう。「陽当たりが良いので、シックにするより明るさを生かしたくて、イエローをメインのカラーにしました」と話すキッチンは、部屋同様にイエローと相性の良いグレーが基調。差し色は赤と水色に絞り、ところどころにアイアンなどの黒を利かせて魅力的な大人のインテリアに仕上げています。
ポイントとなっているのがオープン棚。欲しい場所にはDIYで壁に設け、「実用性だけでなく眺めて楽しいものも置きたい」と器や道具の隣には好きな雑貨を飾っています。
『イケア』で買ったアイアンの棚受けに板をのせてオープン棚を作り、空間に立体感をプラス。ベースカラーであるイエローの壁紙はイギリスの『サンダーソン』製。水色を差し色にして、アイアンの黒で引き締めています。
部屋のベースカラーに合わせ、出しておくものの色は黄色、グレー、赤、水色を基本に。使う色を決めてあちこちに配置することでリンクし合い、統一感が生まれます。器や道具の他に旅先で見つけた小物なども飾り、自分らしい空間に。ガス台にさりげなく置かれたミニカーがキュート!
作りつけ収納を取り払い、作業台とその上にオープン棚を作り、収納を兼ねながらディスプレイを楽しめるコーナーに。壁やタイルはグレーで統一。『イケア』のマグネットバーに並べた包丁がまるでアートのよう!
食器を入れているハンス・J・ウェグナーのチェスト。グラスをしまう引き出しの中には余った壁紙をサイズを合わせて切って貼り、見た目にも楽しい工夫が凝らされています(写真左)。また棚の下にはワインの木箱を使い、かさばる道具や器を収納(写真右)。
ものが多くてもまとまりが感じられるディスプレイはさすがの一言! さまざまな個性をミックスしつつ、色使いを工夫して美しいハーモニーを生み出している小堀さんのキッチン。お気に入りがたくさんあって捨てたくない!という方は、ぜひ空間の色使いに気を配ってみて。
○小堀紀代美さん
料理家。料理とお菓子の教室『LIKE LIKE KITCHEN』を主宰し、雑誌等で活躍。器やインテリアにも造詣が深く、ファンが多い。著書に『フルーツのサラダ&スイーツ 』(NHK 出版)、『2品でパスタ定食』(文化出版局)など
(ヨシザワ)
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