楽園ハワイで興じる男旅。
別冊Lightning Vol.228 男のハワイ本
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2017.09.29
海を越え、国境を越えても、甘いお菓子がもたらしてくれる幸せは世界共通。お菓子のまわりには、いつも笑顔があります。
ところで、世界ではどんなお菓子が食べられているのか、ちょっと気になりませんか? それぞれの国、それぞれの土地で愛されているお菓子を一部ピックアップしてご紹介しましょう。今回は珍しいアフリカ・アジア・南アメリカ編!
【トルコ】
お酒を飲まないイスラム教の国トルコでは、ティータイムがとても大切。街のいたるところにチャイ屋さんが点在、甘いお菓子と一緒に楽しむ。
◯ギュル・タッルスー
来客があると必ずお菓子を作ってもてなすトルコ。バラの花の形をしたシロップ漬けの甘いクッキーは、おもてなしのおやつにぴったり。週末に家族や親戚が集まって食事をすることが多いトルコの家庭では馴染み深い。
【セネガル】
セネガルでは、緑茶を煮詰めて砂糖をたっぷり入れて作るアタイヤと呼ばれるお茶がある。ゆっくりおしゃべりをしながら、3杯楽しむのがお決まりという。
◯ベニエ
ベニエと呼ばれる揚げドーナツは、田舎町でも売られているポピュラーなおやつ。小麦粉、牛乳、卵、お砂糖に重曹を加えて作るシンプルなドーナツは子どもから大人まで大人気。赤ちゃんが生まれた時に配る習慣もある。
【モロッコ】
モロッコでは、タジン鍋を使った料理が多い。2時間くらいかけて作るタジン料理の合間に、お茶とお菓子でひと休み。生活のなかにおやつ時間が溶けこんでいる。
◯シュバキア
イスラムのラマダン期間、ラマダン明けに、ハリラと呼ばれるスープとともにいただく。ハチミツがたっぷりかかったかりんとうのような甘い甘いお菓子。普段のおやつにも甘いミントティーと一緒に親しまれている。
【メキシコ】
カットフルーツにチリパウダーをかけて食べる辛いおやつ、はたまた甘くて濃厚な蒸しプリン、アマラントと呼ばれる種子で作る素朴なおこしなど、メキシコのおやつ事情は実に多彩。
◯ペモーレス
ホロっとした食感の素朴なコーンフラワークッキー。先住民インディオの時代から主食として親しまれてきたトウモロコシは、クッキーの他、ミルクと砂糖と混ぜて作る甘い飲み物アトレなど、おやつ時間にも活躍する。
【ブラジル】
朝からケーキを食べることもある甘いもの好きなブラジル人。おやつには、トウモロコシの粉やコンデンスミルクを使うことが多いそう。生産量世界一のコーヒーの他、マテ茶もポピュラー。
◯ブリガデイロ
コンデンスミルク、ココアパウダー、バターを混ぜるだけで出来るブリガデイロは、カラフルなチョコスプレーをまぶし賑やかに仕上げる。大人の仲間入りの15歳のお祝いや、誕生日を盛大に祝うブラジルには欠かせないおめでたいおやつ。
【ベトナム】
暑いベトナムでは、ミルクよりも常温保存の利くコンデンスミルクがおやつによく使われる。ベトナム風ぜんざいのチェーなど、甘くてヘルシーなおやつが人気。
◯バインフラン
コンデンスミルクで作る、甘くて濃厚なベトナムプリンのバインフラン。屋台やカフェなどでは、ほろ苦いカラメルソースとクラッシュアイスを上にのせて、キーンと冷やして食べることが多いという、大人気の定番おやつ。
【韓国】
行事ごとに季節のお餅を食べる習慣のある韓国では、米粉や餅粉を蒸したり、ゆでたりして作るヘルシーなおやつを伝統茶と一緒にいただくのが主流。
◯ホバクトク
ホバクとはカボチャのこと。カボチャ入りの蒸した米粉の餅は、誕生日やお正月などお祝い事の際に食べる伝統菓子。おばあちゃんが家で手作りしてくれる懐かしの味でもあるが、カフェのメニューにもあるくらい韓国では馴染み深い。
◯監修:口尾麻美
料理家。旅からインスピレーションを受けた料理を提案。著書に『モロッコで出会った街角レシピ』、『クスクスっておいしい! パリ&モロッコの旅と、とっておきのレシピ』(ともにグラフィック社)など。
(出典:『暮らし上手の知恵袋シリーズ お菓子の基本』)
(編集 M)
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(2017.07.28発売)
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