かわいい&美味しいお菓子
おいしい!かわいい! スイーツデコレーション
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2017.09.28
甘いお菓子がもたらしてくれる幸せは世界共通。お菓子を囲んで語らえば、自然に打ち解けて笑顔になれます。そんなお菓子ですが、海の向こうではどんなものが愛されているのでしょう? 気になりますね。各地のおやつ事情をあわせて、一部をご紹介しましょう。今回は目にも美しいヨーロッパ編!
【フランス】
多彩な美しいお菓子を生み出してきた美食の国フランス。繊細な美しさをもつパティスリーのお菓子はもちろん、各地方で受け継がれてきた素朴な伝統菓子など、多様なラインアップが魅力。カフェでゆっくり過ごす時間も大切にされている。
◯クラフティ
バットやグラタン皿にダークチェリーを敷き詰めた上から、カスタードクリームを注ぎ入れて焼いた、フランス家庭で愛されているおやつ。プリンのような優しい甘さとチェリーの甘酸っぱさが絶妙な美味しさを作る。
【イタリア】
南北に長い国土を持つイタリアは、南北で気候も食文化も異なり、お菓子も郷土色豊か。『スプンティーノ』と呼ばれる10時の軽食に、『メレンダ』と呼ばれる午後のおやつと、ゆっくりティータイムが日々の暮らしに欠かせない。
◯ババ
起源は東欧と言われ、その後フランスからイタリアに伝わり、ナポリ地方で長く親しまれてきた。ブリオッシュのような生地を焼き上げ、ラム酒のシロップをたっぷり染み込ませたイタリア人の大好物。間にクリームを挟んでも。
【スペイン】
スペイン語でおやつは『メリエンダ』。同時に軽食の意味もある。スペインのメリエンダといえばチュロスが有名だが、アーモンドを使った素朴な焼き菓子も親しまれている。宗教行事にまつわる伝統菓子も多い。
◯ポルボロン
スペイン南部のアンダルシア地方に伝わるクリスマス伝統菓子。『ポロポロ崩れる』という名前通り、口の中に入れるとホロホロッと溶け崩れる独特の食感が魅力。溶けないうちに「ポルボロン」と3回唱えると、幸せが訪れると言われる。今はスペイン全土に広まっている。
【イギリス】
友人を招き、紅茶にスコーン、ケーキなどを振る舞うアフターヌーンティーの習慣のあるイギリス。1日に何度も紅茶を楽しんで、おやつ時間を満喫している。
◯キャロットケーキ
砂糖が貴重だった時代に、庶民たちが甘みの強いニンジンをケーキに入れて焼いたのが始まりと言われる。すりおろしたニンジンとスパイスの利いた生地に、クリームチーズのアイシングを乗せたスタイルが定番。ヘルシーな美味しさで人気が高いおやつ。
【リトアニア】
古くからハーブが日々の暮らしの中に根づくリトアニア。おやつ時間にはハーブティーが欠かせない。素材の味を生かした、素朴な味わいのおやつと一緒にいただく。
◯ティンギニス
リトアニア語で『怠け者のケーキ』と名付けられたティンギニス。各家庭の味があると言われるほどにポピュラーなおやつで、コンデンスミルクとココアパウダーと砂糖とクッキーを混ぜて、冷やせば出来上がり!
【ジョージア(グルジア)】
ワインの発祥地であり名産地として、世界的に注目を集めるジョージア(グルジア)は、スパイスを活用したヘルシーな食文化も話題。おやつに欠かせないのは果物。シロップ煮にし、紅茶と一緒に楽しむ。
◯ペラムシ
ブドウ果汁を煮固めて作るゼリーのようなおやつ。ジョージア(グルジア)は、多様な気候を生かして作り出されるブドウの品種が500以上とも言われているブドウ大国! 毎年収穫時期に作られるペラムシはジョージアの人々が大好きな家庭の味だ。
◯監修:口尾麻美
料理家。旅からインスピレーションを受けた料理を提案。著書に『モロッコで出会った街角レシピ』、『クスクスっておいしい! パリ&モロッコの旅と、とっておきのレシピ』(ともにグラフィック社)など。
(出典:『暮らし上手の知恵袋シリーズ お菓子の基本』)
(編集 M)
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¥880(税込)
(2017.07.28発売)
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