2016.02.24
帰宅後の夕飯作りがグッと楽に!【毎朝5分だけ】の下ごしらえ
夜帰ってきたら、もうクタクタ。もう働きたくない~~って気分なのに、自分に鞭をうってそこから夕飯作り。イチから準備をしたら時間もかかるし、出来上がるころにはヘトヘト。毎日毎日、帰宅してからも“仕事”は終わりません……。
そんなあなたに提案したいのが、朝のひと手間。名付けて“12時間後を助ける作りおき”! 作りおきとはいっても、夜ごはんのために“朝”用意しておく、本当に小さな仕込み作業です。5分~15分だけ準備をするだけで、これが驚くほど、自分の夕飯作りを助けてくれるんです。
なぜ朝の準備が夕飯作りに効果的なの?
この“12時間後を助ける作りおき”を教えてくれたのは、料理家の堤人美さん。ポイントは、“朝”という時間にあると言います。
「私に限って言えば、仕事を終えた夜は身体が重くてもう動きたくないという気分に(笑)。その点、朝は心も身体も軽い。1日の始まりである朝に集中して準備をしておくと、夜にゆとりが生まれます」
なるほど、モチベーションも高い朝の時間にちゃちゃっとやっておけば、あとで夕方に疲れた状態で同じことをするよりも、ずっと効率的なのですね!
でも、朝はドタバタ。とても時間はかけられない……
そんな声が聞こえてきそうですが、ご安心を。朝のたった5分で大丈夫。それだけでも、十分あとで“やっててよかった~”と思えるだけの準備はできちゃうんです。
“朝の5分”でできることって?
たとえば、
1. 豚肉に下味をつけて12時間で香りづけ
朝に豚ロース肉を塩、こしょう、潰したニンニク、レモン、ローズマリー、オリーブ油で漬けおきし、冷蔵庫へ入れておく。夜はハーブの香りで風味が増した豚肉を焼くだけで、豪華なメインディッシュが完成!
2. 昆布や鰹節を水に浸ければ夜にはダシに
水に昆布や鰹節、煮干し、干しエビなど好みの素材を浸けておくだけ。夜にはいいダシが出ているので、煮物や味噌汁にもさっと取りかかれます。
朝の様子次第で、もう少し時間をかけて10分、15分準備ができれば、もっともっと夕飯作りははかどります。たとえば……
【10分】でグラタン
生タラと長ねぎを塩、こしょう、ワインを振って電子レンジで加熱し、その間にホワイトソースを準備。夜はチーズをのせオーブンで焼くだけ。
【10分】で鍋
レモンや塩、スパイスで下味をつけた鶏手羽元を野菜やハーブと鍋に入れ、レモンタジンのセットを作りおき。ミニトマトやミックスビーンズ等を使い、切り物を減らすのがコツです。
【15分】で“混ぜご飯のもと”
挽肉、レンコン、ひじきをニンニク、赤唐辛子、ナンプラーや酒、醤油などと炒め合わせてエスニック風のそぼろに。挽肉は切る必要がなく、火通りもいいので、忙しい時に頼りになります。
【15分】で中華炒め
たけのこや豚肉、ザーサイや香味野菜をオイスターソースや醤油、酒などと炒め合わせた中華炒め。春巻き、麺、スープにと幅広く展開すれば、大助かり。
夜は、和えるだけ、火をつけるだけ。
たったこれだけのことなのに、効果は絶大。冷蔵庫に「あれがある」と思うだけで、ぐっと気持ちが軽くなるし、なんだか夜ご飯の支度が嬉しくなってきます。家に帰る足取りも、ずっと軽やかになるはず!
“12時間後を助ける作りおき”がある堤さんの晩ごはんの準備は、本当にあっという間。「やっておいて良かったと、実感する瞬間ですよね」という堤さんの笑顔を作っているのは、なによりもこの朝のひと手間なのだ、と感じずにはいられません。
どんなに時間がなくても、ズボラな私でも、これなら続けられそう。あなたも明日から余裕のある夜ご飯、はじめてみませんか。
○堤人美さん
料理家。雑誌やテレビ、企業のレシピ開発など幅広いジャンルで活躍している。著書に『材料入れてコトコト煮込むだけレシピ』(主婦の友社)、『家族のためのお留守番ごはん』(オレンジページ)など多数。
(ヨシザワ)
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