Lightning 2020年5月号 Vol.313
2017.10.12
受け継がれゆく名車たち Vol.1【コルベット編】
CHEVROLET CORVETTE アメリカ車を代表するスポーツモデル
’53年に登場したコルベットは、戦争中に兵士たちがヨーロッパで見た2シータースポーツモデルに匹敵するモデルをアメリカでも発売すべく、これまでにないコンパクトなボディに直列6気筒を搭載して登場した。ボディは当時の最先端素材であるFRP製を使用するなど、最新の技術が惜しみなく投入されたが、エンジンの出力はたったの150馬力と非常に非力だった。その後はV8を搭載し、コンセプトを大きく転換し、常にGMの最新最強V8を搭載するフラッグシップモデルとなった。
1954~ CORVETTE C1 欧州のスポーツカーに対抗してデビュー
’53年に登場する初代コルベットは現在の姿からするとかなりコンパクトで華奢なイメージを持つ。当初はシボレーにV8がラインナップされておらず、直列6気筒を搭載していた。
こちらはは丸目四灯となり、V8エンジンが標準装備となった’58年以降のモデル。
1963~ CORVETTE C2 2代目モデルは今でも人気が高い走る芸術品
’63年にフルモデルチェンジを果たし、コルベットはC2モデルに。大きくなった印象だが、サイズはほとんど変わらない。これまでコンバーチブルのみだったが、C2モデルよりクーペが登場し、コンバーチブルと併売される。スティングレイの愛称が生まれたのもこのモデルから。
1968~ CORVETTE C3 グラマラスなボディラインが魅力
コークボトルラインと呼ばれるグラマラスなボディラインを持つC3モデルは’68年に登場。引き続きスティングレイの名称が使用されるほか、クーペとコンバーチブルが発売されたのもC2モデルを踏襲している。’72年までのモデルは、前後にクロムバンパーを装着し、アイアンバンパーの愛称を持ち人気がある。
1983~ CORVETTE C4 スーパーカーを意識して新しい道を模索したモデル
’83年に登場するC4モデルは、C3のグラマラスなボディラインから直線基調のヨーロピアンデザインへと大幅にスタイルを変更。’89年にはロータスがチューニングしたDOHCヘッドのLT‐5を搭載したZR‐1が登場。現行モデルに至るコルベットの歴史の中でも唯一OHV以外のエンジンを搭載したモデルとなった。
1997~ CORVETTE C5 トランスアクスルレイアウトの採用でよりスポーティに
’97年登場のC5は、低重心化と重量配分の最適化を目指し、フロントにエンジン、リアにトランスミッションを配置するトランスアクスルレイアウトを採用。パフォーマンスも大幅に向上し、ルマン24時間レースで優勝するなど、欧州のスポーツカーと肩を並べるアメリカンスポーツカーとなっていく。
2005~ CORVETTE C6 伝統を廃止し新たなヘッドライトデザインに
’05年登場のC6モデルは、伝統のリトラクタブルヘッドライトにかわって固定式を採用。C5と比べるとボディサイズはコンパクトになった一方、ホイールベースは若干延長。高速時の安定性を向上している。限定モデルのZR‐1は、スーパーチャージャーを搭載する6.2リッターのLS9型を搭載し、647馬力を発生した。
2014~ CORVETTE C7 ついに復活! スティングレイの名を冠したコルベット
’13年に登場した現行のC7モデルは、フレーム構造を含む多くの部分を新設計した。テールランプも伝統の丸形をやめ、角形を採用するなど、外観も大きく姿を変更。’15年に登場したZ06は、659psを発生するLT4型6.2リッターV8を搭載。運動性能はもはや世界のスーパーカーに比肩するまでになった。
(出典:『Lightning Web』)

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