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Discover Japan_TRAVEL 山の都・匠の国 飛騨高山
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2016.03.24
『ライトニング』と言われて、あなたは何を思い出すだろう? ファイナルファンタジーのキャラクター? Buellのバイク? 弊社のアメカジ雑誌? 映画『カーズ』の主人公もライトニングだ。それとも、iPhoneを充電するためのコネクター? 戦闘機だけでも大戦機のP-38と現行機のF-35ライトニングIIがある。
どうも、アメリカ人(に限らないか)は『ライトニング』という名前が大好きならしい。そんな中でも、ヒコーキ好きにとってはP-38ライトニングが印象深いに違いない。
『当初は運動性が良くなかったため、機動性に優れた零戦の餌食になって『ペロハチ』と呼ばれた』『速度を活かした一撃離脱戦法に切り替えてからは強かった』『双胴の悪魔』『山本五十六の乗った一式陸攻を撃墜したのはP-38』『リノエアレースには真っ白に塗った『White Lightnin’』っていたよね』などなど、飛行機好きなら何時間でも語ってられるに違いない。
ほぼ同時期に開発されたにも関わらず、P-38が1人のパイロットのために液冷V12気筒2基を積み、大パワーと長大な航続距離を得ているのに対して、零戦は星型複列14気筒エンジンに切り詰めて切り詰めて軽量化し、高効率化を果たした機体を組み合わせて高い運動性と長大な航続距離を得た。
ゴージャスな大パワー主義と、切り詰めた運動性主義が日米の国情のみならず、心理的な嗜好まで表現しているようで興味深い。
現存しているP-38は7機。それらを取材し、さらに零戦とのランデブー飛行まで撮影した本『P-38ライトニング』は、戦後70年経っての策とはいえ感慨深いものがある。
飛行シーンだけでなく、機体構造解説、パイロットインタビュー、エアショーでの活躍の様子などを収めたDVDムックは非常に興味深い一作になっている。
詳しくはこちら!
¥2,640(税込)
(2016.03.15発売)
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