体脂肪は敵じゃない!
最強の体脂肪燃焼RUN
© 1999-2021 Ei-Publishing Co.,Ltd.
2017.03.13
腸内環境を整えて徐々にやせやすい身体へと導く「腸活ダイエット」。腸内に多様なバクテリアを数多く持っている人は太りにくい傾向にあるという知見に基づく、いま注目のダイエット法だ。食材を「抜く」のではなく「足す」ことで腸内フローラを充実させるというもので、摂取カロリーや糖質を制限する従来のダイエットとは大きく異なる。
そんな腸活ダイエットのカギを握るのが、RS(レジスタントスターチ)なる成分。このRSを含む食材にひと手間加えて食べることで、よりよいダイエット効果がもたらされるのだとか。そこで、腸活の基本と絶品レシピの本『腸がキレイになるダイエットレシピ!』から、気になるRSと、その効果的な摂り方をご紹介しよう。
食物繊維は腸内のバクテリアの食べ物となって、腸内環境を改善してくれる大切な存在。RSとは、この食物繊維と同じような働きをする「難消化性デンプン」のこと。次項で紹介するように、RSは一部の食材にはもともと多く含まれている。しかし、本来はRS含有量の少ない白米やパスタでも、ちょっとした工夫でRSを増やすことができるという。
その方法とは、炊きたてのご飯や茹でたパスタを食べる前に「一度冷やす」こと。これによって消化吸収のよいデンプンがベータ化し、消化に時間がかかって太りにくいRSになるのだそう。再加熱してもRSの一部は残り、温め直しを繰り返すほどに増えるとされているので、ご飯は小分けして冷蔵・冷凍保存するのが◎ RSによって満腹感が長続きしたり、RSが増えることでカロリーが減ったりと、他にもうれしい効果が!
自然な状態でもRSが多く含まれている代表的な食材は、ジャガイモやサツマイモなどのイモ類、トウモロコシや玄米といった精製度の低い穀類、豆類など。熟しきっていない緑がかったバナナにもたくさん含まれているのだそう。
一度冷やすことでRSが増えるのは、ご飯やパスタの場合と同じ。イモ類や豆類を使ったお惣菜を冷蔵庫にストックしておけば、ダイエットの強い味方になってくれる。ジャガイモやサツマイモを調理する際は、いったん茹でたり蒸したりしたものをラップなどに包んで冷蔵し、RS化してから再び加熱調理するのがポイント。腸内フローラによいおかずがサッと用意できて一石二鳥だ。
また、RSはコーンフレーク、玄米フレーク、オートミールといった加工食品にも多く含まれている。毎日の食事に上手に取り入れたい。
腸活ダイエットはみるみるうちに体重が減るというものではないけれど、食事を楽しみながら続けられるので、リバウンドの心配はなし。腸内環境の改善による免疫力アップが期待できるのもポイントだ。ただし、RSは摂りすぎるとお腹がゆるくなったり、ガスが発生したりすることも。少量から様子を見て試すようにしよう。
(エイパブ編集部・ヨシダ)
詳しくはこちら!
¥1,100(税込)
(2017.02.24発売)
この記事を読んだ人におすすめの記事
あわせて読みたい