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名僧のありがたい言葉
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2017.04.24
「ダイエットするぞ!」と、意気込んでやるよりも『痩せグセ』として日常生活に組み込んでしまえば、いつの間にかダイエットになっているというもの。そんな『痩せグセ』を習慣化するためには正しい知識が必須。中でも、間違いがちな考えをピックアップ。自分では正しいと思っていたのに真実は違うものだった……。ということになる前に、ここで正しい知識をマスターして。
夜に食べると太るというのは一般的にいわれているが、もちろん医学的根拠もある。体内時計をコントロールする時計遺伝子のひとつに、「ビーマルワン」というタンパク質があるが、これにはなんと脂肪を増やす働きがあり、「ビーマルワン」が活性化すると太りやすくなる。この、「ビーマルワン」の働きは、時間によって変化し、その働きが低下するのが10~16時まで。なので高カロリーの料理やスイーツなどはこの時間内に食べれば太りにくいというわけなのだ。
よくありがちなのが、15時のおやつをガマンしたから、夕食後にデザートとしてフルーツを食べること。フルーツはビタミンやミネラル、食物繊維を含むが、糖質(加糖)もたっぷり。食べるなら夕食後のデザートよりも、おやつを食べよう。
食品はある程度、見た目や食感でカロリーが判断できる。一般的に高カロリーなのは、ふんわりやわらかいもの、サクサク食感のもの。ふんわりやわらかい食パンには、マーガリンなどの油脂、卵、砂糖が使われているため高カロリーに。さらにクロワッサンやメロンパン、クッキー、ビスケットなどのサクサクした食感はバターたっぷりの証拠。要注意だ。
一方、低カロリーなものは硬いもの、ずっしり重いものなど。例えば、パン。硬いバゲットは小麦と塩、水、イーストのみで作られているので比較的低カロリーになっている。
「この食品はカラダにいい、美容にいい」と聞くと、つい試さずにはいられないヘルシー過信タイプの人は要注意。これはヘルシーだからたくさん食べても、飲んでも大丈夫、なんて思い込んでいないだろうか? 豆乳ラテのLサイズは約150kcal、ドライフルーツのマンゴー100gは350kcal、グラノーラ1食50gは約250kcalと意外と高カロリーだ。ダイエットお菓子は普通のお菓子よりカロリーが少し低いだけ。「健康にいい=低カロリー」ではないことを覚えておこう。
間違った思い込みが、実は太る習慣だった。なんてことにならないためにも正しい知識はきちんと身につけておきたいもの。そう、あなたが痩せないのは、あなたの考えが間違っていたから。正しい考え方のもと、ちょっとしたことをするだけでダイエットの効果は確実に変わってくる。今こそ『痩せグセ』マスターになって、万年ダイエッターから脱出しようじゃないか。
◎監修 工藤孝文
工藤内科副院長。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学し、食行動異常について研究。帰国後、大学病院で肥満症や糖尿病などの生活習慣病、甲状腺疾患などホルモンの疾患を専門に修業。現在は工藤内科にて地域医療を担っているほか、雑誌やヘルスケア情報サイトの記事監修、減量外来ブログなどメディア・執筆活動を多数行っている。
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