おいしい日本茶が飲みたい。
Discover Japan 2018年6月号 Vol.80
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2017.05.25
ご家庭だけじゃなく、高級料亭などでも食事中に出されることの多い『ほうじ茶』、香ばしい香りでごくごくと飲めるのが特徴です。
ほうじ茶の茶葉を200度近い高温で焙煎し一気に冷ますと、含まれるカフェインの成分が壊れ、味の成分である苦味が消えます。そのため、刺激が少なく胃腸の調子が悪い時はもちろん、お年寄りから赤ちゃんまで幅広い世代に安心してお飲みいただける家庭の定番茶です。独特の香ばしさが好みの人には香りのアロマ効果もあり、ほっと一息つきたい時、リラックスしたい時などに飲むという楽しみ方ができます。
今回は意外と知られていない、ほうじ茶を正しく美味しく淹れる方法をお教えします。
1.大きめの急須にあらかじめ計量しておいた茶葉を入れます。
湯130ミリリットルに対して茶葉3gの割合が適量です。番茶が原料となっていることも多いため、葉の大きさが比較的大きめになります。そのため分量を目分量で用意するのは難しいので、きちんと計量しましょう。
2.沸騰した湯を勢いよく注ぎ入れ、蓋をして約30秒ほど蒸らします。
焙煎されたほうじ茶は、一般的にその香りなどの特徴を引き出すために高い温度が最適とされます。淹れる時の湯の温度は90度〜100度にしましょう。なるべく熱めの湯を一気に注ぐのがポイントです。
3.急須のお茶を茶碗に均等になるよう回し注ぎます。
出来たての茶葉は少量ずつ保管するほうが、特徴である香ばしい香りを損なわず美味しく保存できます。上手に保管していても風味が損なわれてくることがありますが、その際はフライパンで焙り直しましょう。慣れてくればオリジナルのほうじ茶作りを楽しめるはず。
意外と知られていない美味しいほうじ茶の淹れ方。ぜひ一度ご家庭で試してみては。
(出典:『日本茶の教科書』(監修:宮原昌子))
(ヤマダタケシ)
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