アルティメットみそ汁スタイル
最強のみそ汁
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2017.06.09
聞きなれない『ゴジベリー』という言葉。実はこれ、『クコの実』のこと。杏仁豆腐の上にちょこんとのっている、あの赤い実だ。
最近ではスーパーフードとして注目を集めているゴジベリーだが、中国では昔から体にいい食材として食べられてきた。というのも、小さな粒の中にたくさんの効能が秘められている万能選手だから。その中でも、もっとも特長的な3大効能といえば……。
中国に伝わる古い文献に「ゴジベリーを食べ続けると、老化を遅らせて長寿になる」と記されているほど、ゴジベリーには老化を防ぐ効能がある。具体的には、成長や発育、老化などを担う場所を潤すとされ、年齢とともに衰えがちな足腰や骨の強化、腰痛の改善、体力アップ、ボケ防止、髪ツヤアップにも効果があるそう。
ゴジベリーは、別名『食べる目薬』と呼ばれるほど、目に有効な食材。薬膳の世界では、血液と一緒に栄養分を運ぶ器官に作用すると言われ、中でも目には効果的。不足した血液を補って目に栄養分を届け、眼精疲労やドライアイ、視力の低下、加齢による目のかすみなど、あらゆるトラブルを緩和する。また、目の疲れによる肩こり、貧血、めまいを改善する効果も得られる。
年齢を重ねる中で誰もが気になる更年期障害。ゴジベリーは、体の水分代謝に関わる機能を活発にするとされ、不足した水分を補う働きがある。そのため、更年期に起こりがちなほてりに効果大。また、乾燥による空咳を鎮めるほか、便秘の改善も。
つまり、ゴジベリーは、加齢による不調をあらゆる角度から補う万能な食材なのだ。
……となると、気になるのは入手方法だが、最近では、大手スーパーや健康食品店、ネット通販などで比較的容易に入手できる。
選ぶ際に注意したいのは、ツヤ。良質なゴジベリーは赤く、粒が大きくて乾燥状態でもぷっくり膨れている。逆に黒ずんだものや、シワシワしたものは味が落ちて効能も得にくい。
糖分を多く含むため、保存は冷蔵庫で。
世界三大美女のひとりとされる楊貴妃は、美容のために日常的にゴジベリーを食べていたのだとか。ミランダ・カーやマドンナなどの海外セレブもお気に入りと話題のゴジベリー。気になる方はぜひ試してみてほしい。
●監修:杏仁美友 (きょうにん・みゆ)
漢方&薬膳アドバイザー、国際中医師、中医薬膳師。漢方薬や薬膳で自身の体調不良を改善したことをきっかけに、漢方・薬膳の世界へ。メディアで漢方・薬膳の知恵を紹介するほか、2011年には薬膳コンシェルジュ協会を設立し、薬膳の資格講座の運営にも注力している。『超カンタン! 漢方・薬膳』(エイ出版社刊)をはじめ、著書多数。
(出典:『ゴジベリーで老けない体をつくる!』、監修:杏仁美友)
(編集 M)
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¥1,100(税込)
(2017.05.26発売)
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