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2017.10.07

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英雄たちが覇を競う! 『南北朝』その激烈な演者たち

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最初の武家政権であった鎌倉幕府が風前の灯となった時代。この国の次の形さえ見えない中、それぞれの立場で、それぞれの夢を追って、激しく生きた人々がいた。天皇、皇子、公家、武家、悪党……と出自は違っても、あまりに力強く、とことんまで悲劇的なその生きざまは、今を生きる人々にも強烈な印象を残している。ここでは南北朝時代を生きた、その有力演者たちを紹介しよう。

新興武装勢力『悪党』たちの勇躍!

悪党jpg

南北朝時代で特徴的なのは、『悪党』と呼ばれる新興武装勢力が活躍したことだ。平安時代から続く武家とは異なる、アウトロー的個性が強烈な印象を放つ。 鎌倉幕府というのは、武家による統治体制だ。武家というのは、農業を行う土地に根差した武装団が根本であり、必然的に農業本位のシステムになる。幕府が武士たちの所領を認めれば、それが統治につながったわけだ。しかし、その中で上がり目がない人たちは多々いて、中には実力で土地を奪う者も出てくる。さらに、幕府統治自体が行き詰まっていたため、社会からあぶれる人も多く、どんどん盗賊などにアウトロー化していく。こうして、幕府の統治に従わない人たちあちこちに現れ、いつしか一括りに『悪党』と呼ばれるようになったのだ。

楠木正成
河内を根拠地に、摂津や和泉にも勢力を誇った『悪党』。赤坂城、千早城で数万の幕府軍を引き受けて籠城戦を展開し、鎌倉幕府討滅の立役者となる。建武の新政後は天皇方の有力武将となり、足利尊氏との争闘の中、湊川の戦いで戦死した。

赤松円心
本名は則村。円心は出家した後の法号。播磨に勢力を誇った『悪党』とされるが、幕府御家人との説もある。護良親王の決起に合わせて挙兵し、六波羅探題討滅に尽力する。後に足利尊氏に味方し、西国を押さえる重役を担い、室町幕府成立に貢献した。

名和長年
伯耆で水運に携わっていたとされ、海賊と考えられる人物。隠岐に流されていた後醍醐天皇の脱出時に随伴し、ともに船上山に籠る。以降は南朝方の武将として活躍。足利尊氏が九州より攻め上がったときに、京での戦いで戦死する。

時代が求めた『武士』の新リーダー

武家jpg

武士の発達の中で、源氏の中心的血統は特別な意味を持つようになった。動乱の時代、その存在は武士たちの旗頭でもあったのだ。源氏や平氏といった有力な武士をリーダーとしてまとまるようになる。その延長線上にいたのが源頼朝であり、これが鎌倉幕府の開府につながった。しかし、時代が進み、実権が北条家に移る。その中で元寇などが起こるが、武士たちの奮闘に、幕府は恩賞にする土地を持たず、御家人たちは不満をつのらせる。その御家人の方も、代を重ねるごとに領地を小分けにしてきたために、経済力が弱体化し困窮していく。非難は北条家に集まり、新しいリーダーをという機運が高まってくるのだ。その中で2人の強力なリーダーが出てくる。

足利尊氏
下野の足利荘を本拠とする足利家の嫡男。後醍醐天皇の倒幕運動が起こると、幕府に反旗を翻し京の六波羅を攻略する。戦後は天皇方との対立を深め、北朝を擁立して征夷大将軍となり、室町幕府の初代将軍となる。

新田義貞
上野の新田荘を拠点とする新田家の嫡男。後醍醐天皇の倒幕運動が始まると新田荘で挙兵。鎌倉に進軍し、幕府を滅亡させた。戦後は天皇方の武将として各地を転戦するが、越前藤島の灯明寺畷にて戦死。

武家から権力を奪還すべし!『天皇・公家』たちの鬼気迫る執念

皇族jpg

荘園の自衛のために出現した武士だが、急速に勢力が興隆し源平の戦いなどを経て鎌倉幕府が起こり、承久の乱後に幕府の全国支配が確定する。朝廷側から見ると、「鎌倉幕府という軍事政権が国を乗っ取ってしまった」という状況になるわけだ。さらに、鎌倉時代後期になると、天皇家が大覚寺統と持明院統という二つの流れに分かれてしまい、天皇家の後継を決めるにも幕府が介入するようになる。「これではおかしい」、と改革を企図したのが後醍醐天皇と若手の公家たちだった。南北朝の争いは朝廷勢力が武家から権力を取り戻す側面があった。このため、エネルギッシュな天皇、公家らが登場する。

後醍醐天皇
大覚寺統の出身で1318年に31歳の若さで即位する。倒幕を計画し、鎌倉幕府を滅亡に導く。建武の新政を進めるも、足利尊氏の離反を招いた。京を奪われてからは吉野に朝廷を構え、南朝の天皇として争乱を戦った。1339年に吉野で崩御。

北畠親房
名門公家・北畠家の出身で、後醍醐天皇の側近。倒幕計画時には政界を離れており、建武の新政後に復帰するが、基本的には子の北畠顕家とともに東北で活動した。朝廷が足利尊氏に敗れ、吉野に移るころから南朝方の中心として各地の戦線を指揮。南朝の軍師的人物。

阿野廉子
後醍醐天皇の寵姫。才色兼備を後醍醐天皇に愛され、隠岐に流されたときにも同行したほど。建武の新政後に実子ではない護良親王と対立し、足利尊氏に利する形になってしまう。義良親王、恒良親王らの実母で、義良親王は後に後村上天皇となった。

千種忠顕
六条家出身の公家。後醍醐天皇の倒幕計画に参加し、隠岐にも同行。隠岐脱出後は六波羅攻めにも加わっている。建武の新政では大栄達を遂げるが、ここでの派手な放蕩振りが武士らの怒りを買う。その後は戦う公家として活躍するが、足利直義に敗れて戦死した。

今回紹介した以外にも様々な人物が歴史の表舞台に出てくる。ひとつの政権が陰りを見せたときに、英雄たちがそれぞれ次の国の形を模索し、新時代を実現するために戦ったのが、南北朝時代といえるのだ。

●小和田 泰経(監修)
1972年東京都生まれ。歴史研究家、静岡英和学院大学講師。NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』に資料提供として参加。TV出演も多数。

(出典:『図解 南北朝争乱』、監修:小和田 泰経、CGイラスト:成瀬 京司、イラスト:あさい らんこ)

(ヤマダタケシ)

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図解 南北朝争乱

図解 南北朝争乱

¥968(税込)

(2017.09.19発売)

雑誌コード|62412-64
ISBNコード|978-4-7779-4807-9

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