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FOR LIFE KITCHEN わたしだけの料理教室
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2017.12.14
穴場な街として北千住を中心に近年注目を集めている足立区。古い建物の雰囲気をあえて残してリノベーションし開業した店舗やカフェなどが多く、そのレトロな雰囲気がフォトジェニックだと区外から訪れる若者も多い。また活気ある商店街が多く、下町らしさが残るのも足立区の特徴だ。
そんな足立区で生まれ育ったのが、プロレスラーの内藤哲也さん(新日本プロレス)。内藤さんといえば、決め台詞「トランキーロ。あっせんなよ」はプロレス界を超えて流行。洗練された技やカリスマ性あふれる言動で見る者を魅了し続けている。今回は、新日本プロレスに入門するまでの23年間を足立区で過ごした内藤さんに、足立区への想いとおすすめスポットをうかがった。
「リラックスしたいとき、気分転換したいとき、どこに行こうか考えていると、自然と足立区が浮かんできます。実家や実家近くの馴染みのあるお店に寄ることが多いですね。学生時代からプロレスラーになるまで、プロレス談義をするのによく使っていたファミレスに行くこともあります。最近、幼馴染が居酒屋『てらくん』をオープンさせたので、そこが当時の仲間たちと集まる場になりそうです」と内藤さん。
地元愛に溢れる内藤さんだが、街の変化に触れる度に、便利になって嬉しい反面、寂しい気持ちもあるという。野球やサッカーに明け暮れた学生時代は、駄菓子屋に寄って帰宅するのが恒例だったが、思い出の店も時代とともに変化していた。
「久しぶりに母校の足立東高校に来てみたら、高校の周りもびっくりするくらい変わっていました。それから、通っていた駄菓子屋が全部閉店してたのはショックでしたね。高校時代のサッカー部の練習後、皆で立ち寄ってサッカーや将来の話で盛り上がってたなぁ。300円もあれば、子どもが十分贅沢できるのが駄菓子屋(笑)。本当によくお世話になった場所でした」。
そんな内藤さんが今実現したいことのひとつが、大事な故郷でプロレスの試合をすることだそうだ。「新日本プロレスで同じユニットに所属するBUSHI選手も足立区出身なんです。彼とも『地元にある東京武道館は駅からも近いし、会場も大きいし、いつか新日本プロレスで試合をしたいね』とよく話しています。足立区の方に試合を見てもらい、足立区出身に僕みたいなプロレスラーがいるんだと知っていただきたいですね」と語ってくれた。
内藤さんにとって足立区総合スポーツセンターは、幼稚園児の頃から新日本プロレスに入門するまで、たくさんの時間を過ごした思い出深い場所。多目的広場でサッカーをして、夏休みはプールで泳ぎ、プロレスラーを目指し始めてからは、草むらでスクワットや腕立て伏せ、今はなくなった遊具で、懸垂などのトレーニングをしていたそうだ。
【DATA】
●足立区総合スポーツセンター
住所:東京都足立区東保木間2-27-1
営業時間:9:00~21:00(21:00以降はボールの使用禁止)
休館日:第2月曜(祝日の場合は翌日休み)、年末年始
電話:03-3859-8211
実家から最も近い公園で、内藤さんが生後に公園デビューした場所。幼い頃からよく訪れ、中学生くらいからは友達とスポーツを楽しむ場になった。本人いわく「少年時代、父とよくキャッチボールをしていました。僕の人生で一番たくさん遊んだ公園だと思います」。
【DATA】
●一ツ家第2公園
住所:東京都足立区一ツ家1-16-3
綾瀬駅から徒歩5分の東京武道館は、内藤さんが高校時代にトレーニングに励んだ場所。高校卒業時は約60kgだった体重が、トレーニングと食生活で成人式のときには約90kgに。東京武道館で行われた成人式では、「あの痩せていた内藤が……!」と同級生たちに驚かれたそうだ。内藤さんが所属する新日本プロレスは、2002年4月にこの場所で大会を開催しており、プロレスラーを目指していた19歳の内藤さんも会場で試合を観戦していたそうだ。
【DATA】
●東京武道館
住所:東京都足立区綾瀬3-20-1
休館日:不定休
電話:03-5697-2111
●内藤哲也
1982年足立区生まれ、足立区育ち。新日本プロレス所属のプロレスラー。2006年5月デビュー。「制御不能なカリスマ」のニックネームで知られ、新日本プロレスの中心に立つトップレスラーの一人。2015年結成のユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」も大ブレイク。2017年夏の「G1 CLIMAX 27」では4年ぶり二度目の優勝を飾った。そして、2018年の初戦は1月4日(木)開催の『WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム』。内藤さんはメインイベントに出場、オカダ・カズチカ選手が保持するIWGPヘビー級王座に挑戦する。詳しくはイベント特設サイトで(http://www.wrestlekingdom.jp/)。
今でも月に1回以上は足立区を訪れているという内藤さん。足立区を歩いていると、リングの上とは違った表情を見せているのかもしれない。
(出典:『足立本 最新版』)
(Y)
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