子どもがどんどん食べる野菜レシピ
2018.02.02
その食べ合わせNGかも!? 栄養を捨ててしまうもったいない食べ方
健康のため、疲労回復のため、美肌のため、艶のある髪の毛のため、日々の食事で栄養価を気にかけている人なら、最近「食べ合わせ」という言葉をよく耳にするだろう。古くから伝えられる「鰻と梅干」「スイカと天ぷら」などの合食禁とは違って、ここでいう「食べ合わせ」とは、栄養を無駄なく吸収するための食材の組み合わせのことだ。
例えば豚肉に多く含まれているビタミンB1は、玉ねぎと一緒に食べるとビタミンB1の吸収率を上げることができる。しかしその逆で、せっかく食物が持っている栄養素を捨ててしまいかねない食べ合わせもある。そこで、やりがちな食べ合わせのNG例と、その解消法をご紹介しよう。
お味噌汁の具に「わかめとねぎ」は避ける
お味噌汁の定番である、わかめとねぎの組み合わせは栄養吸収の面ではNG。わかめに含まれる豊富なカルシウムの吸収を、ねぎが持つ「硫化アリル」が邪魔をしてしまうからだ。
わかめのカルシウムをしっかり吸収するには、たんぱく質が豊富な豆腐がベスト。具の組みわせを変えるだけで、栄養の吸収率はグンとアップする。
吸収阻止だけでなく発がん性物質まで生成
ソテーやスープなど、相性抜群のほうれん草とベーコン。しかし、栄養吸収の面で最悪なだけでなく、発がん性物質を生成してしまうことも……。ベーコンに添加物として含まれているリン酸塩は、ほうれん草の鉄分とカルシウムの吸収を妨げる。さらに、ベーコンの発色剤に使われている亜硝酸ナトリウムと、ほうれん草の硝酸は、体内で亜硝酸に変化し、「ニトロソアミン」という発がん性物質を作り出してしまう。
だけど、ほうれん草とベーコンのソテーはおいしい……。そんなときは、ビタミンCを補うことで抑制できるので、レモンをかけよう。
腸が元気になりすぎてしまう「コーンと牛乳」
コーンと牛乳は子どもも大好きな食べ物。ところが、一緒に食べることでお腹を壊しがちに……。とうもろこしに多く含まれる「不溶性食物繊維」は膨らみながら腸に残った便を一緒に排出する働きを持ち、牛乳は腸の内容物を柔らかくする「乳糖」を含むので、どちらも腸の動きを活性化する作用が強いからだ。
そこで、とろみのあるコーンポタージュにすれば胃腸への負担が軽減。お腹を壊す危険性を回避できる。
工夫次第で栄養満点の食事に
栄養価をしっかり吸収する食べ合わせを知っておけば、食べる量が少なくても健康的な体づくりができる。例えばダイエットのときや、消化吸収力が低下してくる年齢になったとき、限られた量でも大切な栄養素を効率的にとることが可能だ。さっそく体にとってお得な食べ方を実践してみよう。
(出典:『栄養を捨てない食べ方』、監修:管理栄養士・麻生れいみ)
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