通い続けたい店がある
地元のごちそう 国分寺・国立
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2018.02.19
飲食激戦区の吉祥寺は、お菓子だってハイレベル! 日常のおやつから、大事な人へのギフトまでどんなシーンでも使える、絶対はずさないスイーツをご紹介。
フランス菓子の名店『ノリエット』(下高井戸)などで修業を積んだ須山さん夫妻が、2010年1月にオープン。シックな雰囲気の店内には、生菓子や焼き菓子に加え、チョコレート、パン、コンフィズリーなど豊富なアイテムがずらり。「フランス菓子に固執せず、地元のお客様の“いつものケーキ”を提供していきたい」という須山さん。その言葉通り、ショーケースには伝統菓子と並び、プリンやショートケーキ、ロールケーキなど親しみやすい菓子も多い。
【1】デリスルージュ 480円
ラズベリーやカシスなど4種のベリーを使ったバタークリームと、アーモンドやバターをたっぷり使った甘い生地のハーモニーを味わうケーキ。
【2】シャンパーニュ 530円
ブドウの絞りかすから作られるブランデー、マールをたっぷりと利かせた大人向けのケーキは、チョコレートのスポンジとガナッシュを重ねたシンプルな仕立て。
【3】マントン 490円
さわやかなレモンのムースの中に、甘酸っぱいラズベリーの果実とクリーム、イチゴのジュレをしのばせた。土台はピスタチオのスポンジで、ナッティな香りをプラス。島根県産のエディブルフラワーとマカロンでおめかし。
【4】パート・ド・フリュイ 1粒 102円
フルーツの果汁やピューレをゼリー状に固めたパート・ド・フリュイは、フランスではおなじみの砂糖菓子。甘くてフルーティーな味わいと、カラフルな見ためで人気。青リンゴ、ブラッドオレンジ、あんずのほかライチやバナナなど8種類を提供。
【5】ボンボン・ショコラ 1粒 210円
左から、コーヒーのビターガナッシュを包んだ「カフェ」、ラズベリーの酸味がカカオのビター感と重なる「フランボワーズ」、プラリネのガナッシュとレモンのゼリーの2 層仕立ての「マントン」。4粒入り1000円~の箱詰めもありギフトにも最適。
【DATA】
●フランス菓子 ル リス
住所:三鷹市下連雀1-9-16 KENTビル1F
電話:0422-70-5002
営業時間:10:00~19:00、日曜~18:00
定休日:不定休
カカオ豆の選定から手掛けるビーン・トゥ・バーのショコラ専門店が、2016年2月武蔵野八幡宮近くに誕生。シェフを務めるのは、三鷹『マ プリエール』、銀座『デカダンス・ドュ・ショコラ』などで経験を積んだ小抜知博さん。「カカオ豆をチョコレートにしてからが、お菓子づくりのスタートライン」と語り、ケーキやボンボン・ショコラなどそれぞれのアイテムに適したチョコレートを選び、豆の個性を生かすお菓子に仕立てる。
【1】タブレット 1枚 800円
産地ごとのカカオ豆の味わいをストレートに楽しめるタブレットは5種類。どれもカカオ分は65~75%と高めだが、香り豊かで食べやすい味わい。右から「ブラジル(75%)」、「ニカラグア(65%)」、一番人気の「グレナダ(65%)」。グレナダはクリーミー感があり、熟したイチジクのようなやさしい酸味が特徴。
【2】フォンダン・ショコラ 360円
温めると中からガナッシュがとろりと溶け出すフォンダン・ショコラは、赤ワインやパッションフルーツ、抹茶など全9種類。写真は、カシス&ラベンダー。
【3】ショコラ 520円
自社製の北海道産小麦を使った口どけのよい生地と、「グレナダ」のガナッシュを重ねたシンプルなケーキ。ガナッシュは生クリームの代わりに牛乳を用いることでカカオの風味を引き立て、重すぎず軽やかな口どけに。
【4】ボンボン・ショコラ 1粒 250円
宇治抹茶にレミーマルタンが香る「シエル〈空〉」やブラックベリーのゼリーとラベンダーのガナッシュを重ねた「プレリー〈草原〉」、タイベリーとライチ、バラが華やかに香る「フルール〈花〉」などがある。ボンボン・ショコラは中が2層になっているものが多く、食感や香りの変化を楽しめる。
【DATA】
●PRESQU’ILE chocolaterie(プレスキル ショコラトリー)
住所:武蔵野市吉祥寺本町2-15-18
電話:0422-27-2256
営業時間:11:00~19:00
定休日: 火・水曜
2003年、成蹊大学近くに一軒家のパティスリーカフェとして開業。2013年に現地に移転し、変わらぬ評判を誇る人気店だ。店主は、グラフィックデザイナーからパティシエに転向した庄司あかねさん。生菓子も焼き菓子も洗練されたフォルムに惚れ惚れとするが、中でもフランスに約100ある県の郷土菓子を月替わりで1県ずつ紹介する「フランス菓子さんぽ」は、郷土菓子をこよなく愛する庄司さんの想いがこもった逸品。タルトの芳醇な香りと口どけのよさは、良質な素材を選んでいる証。シンプルだがしみじみ美味しく、気づくとまた食べたくなる。
【1】ムラング・シャンティ 400円
庄司さんも大好きだという、開業時からの定番商品。同店では大きめのサイズにメレンゲを絞り、ショーケースで一際目立つ存在に。サクッとほどけるメレンゲと、ミルク感の濃いクリームとのハーモニーが絶妙。
【2】季節のフルーツのタルト 430円
季節であしらいが変わる、ファンの多い一品。フルーツの多彩な味や食感とともに、アーモンドとバターの風味豊かなタルトを味わう仕立て。タルト生地には低水分のカルピスバターを使用しており、鼻に抜ける香りが◎
【3】ミアス・オ・ポティロン 350円
2巡目に突入している「フランス菓子さんぽ」の一品。オクシタニー地域圏、アリエージュ県のお菓子。粥状の菓子が多く見られる土地で、これはカボチャと粉を混ぜて焼いたお菓子。ソフトな食感とバニラの香りが個性的。
【4】武蔵野サブレ 1枚 250円
武蔵野市の市政70周年を記念して開発。井の頭公園や境浄水場、武蔵野中央公園など武蔵野市にちなんだ絵柄が12種類あり、地元のお土産としても人気。ライ麦を加えた味わい深い生地は、バニラの香りにほんのり塩気が利いていて、コーヒーとの相性も抜群。
【DATA】
●Patisserie A.K Labo(パティスリー エーケーラボ)
住所:武蔵野市中町3-28-11
電話:0422-38-9727
営業時間:10:00~19:00
定休日:水・木曜
ここで紹介したのはどれも激戦区で選ばれ続ける銘品ばかり。手みやげに、そして差し入れに、吉祥寺で選ばれし極上スイーツはいかが?
(出典:『吉祥寺本 最新版』、文:笹木理恵、写真:海老原俊之)
(S)
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