今よりもっと心地いい暮らし
シンプルで賢い暮らし方マニュアル
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2018.03.19
一般的に『子宮の冷えは女性の大敵』と思われているし、実際に体質改善を意識して、お腹にカイロを貼っている女性も多い。しかし、それが逆に、体から発熱する力を奪っていることもある。
妊娠したいなら、子宮を温めるのはもはや常識!? いやいや、それが逆効果になっていることがあるというのも知っておこう。
・妊活として子宮にカイロを張っている。
・子宮は温めておくほうがいい。
・子宮が冷えると体質が悪くなると思う。
いつからだろうか? 妊活をしている人が「子宮を冷やしてはいけない」とカイロをお腹に張るようになったのは。これはまったく意味のない行為。人間の体温は皮膚体温と深部体温に分けられるが、平熱が35度台の人でも深部体温は37度もある。冷え性だと自覚がある人でも、子宮が冷えていることはないのだ。
『体を温めると血液循環も高まって、妊活もうまくいく』というのは単にイメージの問題。確かに血流を高めることは人の健康を守るうえでとても大事だ。しかし、子宮近辺を集中的に温めたところで、血流にはなんの効果もない。大事なのは体全体を温めるということ。むしろ子宮だけ温めていると癖になって「もっと温めて!」と体が反応して、リバウンドが起きて体を冷やすという逆効果になりかねない。
では、寒いときにもカイロを使わないほうがいいかというと、そんなことはない。冷えは末端からやってくるため、ここは我慢せず防寒ととらえて使用しよう。ただし、1日中貼っているなど過剰な使用はやめること。人間はつねに自分で熱を体内で作っているので、外(カイロ)から入れることが習慣化されてしまうと発熱しなくなるからだ。
(出典:『女性ホルモンから不調を整える新習慣』、監修:仲宗根 康)
(編集 M)
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