色で選ぶ万年筆インク!
INK 万年筆インクを楽しむ本
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2018.04.04
上の写真のイラスト、万年筆だけで描いたと言ったら、驚くでしょうか? 万年筆画家・サトウヒロシさんの作品です。今は万年筆のインクにもいろいろな色があるんですね。
万年筆の魅力にはまってしまうと、次々とインクが増えていくといいます。使い切れないインクが山積みになり、家族からイヤな顔をされる、というのもよく聞く話。有効活用する方法に迷ったら、絵を描いてみるというのはどうでしょうか?
絵を描くといっても、特別な万年筆は必要ありません。普段使いのものでOKです。紙もまずは手近のコピー用紙などで構いません。これに水筆という道具を加えたら、準備完了! 新しい楽しみ方との出合いが待っていますよ。
【万年筆ラクガキ画に必要な道具】
●万年筆
●インク
●紙
●水筆
特別な万年筆は必要ありません。愛用の万年筆があれば、それを活用しましょう。これから準備する方には、パイロットの『カクノ』をおすすめします。小学生向けに設計された、とても使いやすい万年筆です。
万年筆インクの色数が今とても増えています。初心者の方にはインク交換が簡単なカートリッジ式をおすすめしていますが、インク吸入器『コンバーター』を使うと写真のようなボトルインクが使えるようになります。
紙にも多くの種類があります。最初は普段使用している紙から始めてみてください。そのうちザラザラ、ツルツル、カリカリ、ふわふわなど、紙によって異なる質感や、インクのぼけ加減の違いなどにも関心が出てくるでしょう。
万年筆ラクガキの最大の特徴は、万年筆と合わせて水筆を使うこと。水筆の筆先にちょっとだけ水を含ませて、描いた線や色をぼかします。ぼかすことで、表現の幅が一気に広がり、楽しさも倍増します。
万年筆画家・サトウヒロシさんの作品。パイロットのiroshizuku(色彩雫)シリーズを使用。
インクを有効活用するつもりで始めた万年筆画にすっかりはまり、さらにインクが増えていく……なんて展開もなきにしもあらずですが、それはそれで幸せなこと! この際、首までインク沼につかってしまいましょう!
●サトウヒロシ
万年筆画家・絵本作家
1978年 福島に生まれ京都で育つ。神戸大学発達科学部人間行動・表現学科卒業。「明日死ぬかもしれないから今お伝えします」「万年筆画絵巻 レノン40」シリーズなど大人向け絵本作品を多数発表。万年筆を使った新しい技法による絵の楽しみ方を追求し、万年筆ラクガキのワークショップは大きな反響を呼んでいる。
URL:「サトウヒロシの万年筆ラクガキ帳」
https://ink-drawing.amebaownd.com
(出典:『万年筆ラクガキ講座』、サトウヒロシ著)
(編集 M)
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