歴史の教科書。
Lightning 2021年3月号 Vol.323
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2018.06.06
浜松は全国で一、二を争う餃子の街。浜松餃子は戦後、浜松駅前の屋台で始まった「お持ち帰り餃子」がルーツとされ、円形に焼いて中央にもやしを添えるのが特徴だ。とはいえ、独自の焼き方や盛り付けを貫く店も多く、その味は千差万別。さらには素材に恵まれた地産地消の土地らしく、地元産の豚肉などを使っておいしさを追求する店がほとんど。そんな素材や焼きにこだわる名店がひしめくこの街で、県外からも多くの人が訪れる評判の味をお届けしよう。
「浜太郎 半田山店」の餃子の具材は国産野菜100%。豚肉は柔らかく旨味が強いジューシーな肉質が特徴の銘柄豚「浜名湖そだち」を使用している。さらには皮、タレ、ラー油も自家製という徹底ぶり。「赤餃子」は小ぶりながらニンニクの利いたパンチのある味が後を引く。
<餃子データ>
赤餃子12個(626円)
大きさ ……7cm
皮の厚み ……ふつう
焼き加減 ……パリパリ
肉:野菜 ……4:6
汁感 ……多い
【DATA】
●浜太郎 半田山店(はまたろう はんだやまてん)
住所:浜松市東区半田山5-2-1
電話:053-545-7136
営業時間:11:00~21:00
定休日:水曜
研究熱心な店主が営む「餃子の砂子」。その餃子作りは肉を挽くことに始まり、湿気の多い時期と少ない時期で皮の作り方を変えたり、焼きの途中で肉汁がこぼれ出さないようにしたりと、随所に工夫が凝らされている。そうして出来上がった餃子は、これ以上ないほど旨味十分!
<餃子データ>
餃子6個(216円)
大きさ ……9.5cm
皮の厚み ……厚め
焼き加減 ……中焼き
肉:野菜 ……2:8
汁感 ……少ない
【DATA】
●餃子の砂子(ぎょうざのすなこ)
住所:浜松市東区有玉北町1589
電話:053-434-5222
営業時間:11:30~餃子売り切れまで
定休日:月曜
スズキ株式会社のすぐそばに店を構える、創業40余年の老舗「喜慕里」。昭和レトロな店内には、食欲をそそるニンニクの香りが充満している。餃子は肉汁がジュワッとあふれ出す薄皮包みで、昔ながらのサッパリとした味わいにファンも多い。
<餃子データ>
餃子10個(520円)
大きさ ……9cm
皮の厚み ……薄め
焼き加減 ……パリパリ
肉:野菜 ……5:5
汁感 ……多い
【DATA】
●喜慕里(きぼり)
住所:浜松市南区増楽町563-3
電話:053-447-5737
営業時間:11:30~14:30、16:30~21:00
定休日:第3水曜、木曜
「福みつ」の餃子の最大の特徴は、そのカラリとした焼き具合。持ち帰りメニューに「生」がなく「焼き」餃子だけなのは、家庭ではこのように焼き上げるのは難しいからだという。カリカリ食感の餃子は油っぽさのない素朴な味わいで、いくらでも食べられる。
<餃子データ>
餃子15個(840円)
大きさ ……8cm
皮の厚み ……厚め
焼き加減 ……カリカリ
肉:野菜 ……3:7
汁感 ……ふつう
【DATA】
●福みつ(ふくみつ)
住所:浜松市中区佐藤1-25-8
電話:053-461-6501
営業時間:11:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:第3火曜、水曜
餃子には一家言ある浜松の人々も太鼓判を押す、4つの店の焼き餃子。浜名湖のうなぎもいいが、ここはひとつ、熱々の餃子で浜松メシとしゃれこんでみたい。
(出典:『浜松本』)
(エイサイト編集部 ヨシダ)
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