持ち歩ける 足立本
2018.06.15
現存する農民渡船『矢切の渡し』に、大人片道200円で乗ってみよう!
唯一現存する江戸川の農民渡船
細川たかしさんの歌でも有名な『矢切の渡し』。江戸時代から続くこの渡し舟が、大人片道200円で誰でも乗れると知ったら驚くだろうか。
江戸川を挟んで矢切と東京都葛飾区柴又を結んでおり、柴又を舞台とする映画『男はつらいよ』シリーズの作中にも度々登場しているので、気になっていた人は多いことだろう。撮影用かと思いきや、実際にまだ運行されているのだ。
矢切の渡しの歴史は、江戸時代初期までさかのぼる。地元の住人専用に幕府が設けた渡し場のうちの一つで、江戸川の両側に田を持つ農民が、関所を通らずに江戸と往来したことから始まった。江戸川の農民渡船として唯一、現存しているとのこと。
また、小説『野菊の墓』の舞台としても有名で、矢切側にはこの小説の文学碑が立っている。
『房総の魅力500選』に選定されているほか、環境省の『日本の音風景100選』にも選ばれている。舟の上から見る東京の景色は、普段とは違う味わいがある。一風変わった東京観光に、機会があればぜひ乗ってみてほしい。
歌謡曲『矢切の渡し』は、細川たかし、ちあきなおみ他、多くの歌手で発売されているが、最も売れたのは細川たかし盤だった。
【DATA】
●矢切の渡し
住所:千葉県松戸市下矢切1257
電話:047-363-9357
営業日:(3月中旬~11月)毎日営業、(12月~3月上旬)土日祝日、
※1月1~7日、帝釈天縁日の日は運行。
※荒天時は運休。
営業時間:10:00~16:00
料金:大人(中学生以上)200円、子ども(4歳から)100円
(出典:『松戸・柏・流山本 最新版』)
(編集 M)
この記事のカテゴリーとタグ
詳しくはこちら!
¥1,018(税込)
(2018.05.28発売)
ISBNコード|978-4-7779-5121-5
- 本を買う
- デジタル版を買う
この記事を読んだ人におすすめの記事
あわせて読みたい