自宅でおいしいご飯を食べよう
FOR LIFE KITCHEN わたしだけの料理教室
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2018.07.19
アウトドアの定番料理といえばBBQ(バーベキュー)。それもよいけれど、今年の夏はあえて趣向を変えて、燻製に挑戦してみては? 野外で食べるおいしさはもちろん、そもそも煙の出る燻製はアウトドアに打ってつけ。持ち運びに便利なダンボールを使った燻製方法なら、グンと手軽に絶品の燻製が味わえる。いつもと違った外ごはんに盛り上がること間違いなし!
軽量かつコンパクトに折りたたんで持ち運ぶことができるダンボールは、アウトドアで手軽に燻製を楽しむのに最適なアイテム。用意するのは、同じサイズのダンボール2枚(箱にしたときの高さが30~40cmくらいのもの)、焼き網(ダンボールの縦横の大きさに合わせたサイズ)、長めの金串3本、布製ガムテープ、焼肉用のアルミ皿。組み立ては簡単なので、いくつか作れば一度にいろいろな燻製料理を作ることも可能だ。
【1】ダンボールを組み立てる
2枚のダンボールを、上のダンボールをかぶせるようにして縦に連結。つなぎ目をガムテープでとめる。
【2】穴を開ける
下のダンボールに切込みを入れ、スモークウッドを出し入れしたり、様子を見たりするための小窓を作る。
【3】網の土台の金串を通す
上のダンボールのフタの折り目から15cmくらい下に3箇所穴を開け、金串を水平にして横向きに通す。
【4】網をセットする
金串の上に網をセットする。網の大きさがダンボールと異なる場合は、網をずらして重ねて調整を。
【5】ガムテープをつける
上のダンボールの合わせ目の両サイドとウッドを出し入れする部分に、補強のためのガムテープをつける。
【6】ペグを打って完成
風などによる転倒で引火することのないように、ダンボールの底を開いて4箇所ペグを打ったら作業完了。ウッドをセットしてフタをし、網に食材をのせて燻製を始めよう。
燻製をする前に必要な下準備。目的は味をおいしくするためだけではなく、殺菌や保存効果を高める意味合いがある。さらに水分が多い食材は乾燥させることで、仕上がりのおいしさに断然違いも出てくる。しかし、アウトドアの場合は、なるべく調理の工程を少なくしたい。そこで、下準備がなくても大丈夫な、アウトドアでおすすめのレシピをご紹介しよう。
燻製器にクルミのスモークチップ(6g)とザラメ(大さじ2)をよく混ぜてセット。溶けて網からたれないようにカマンベールチーズ(1個)をアルミ皿にのせて網の上に置いてフタをし、最初は強火、煙が出たら中火~弱火で10分ほど熱燻すればできあがり。
アルミホイルの上に合挽きのひき肉(200g)を薄く平らに伸ばしたら、網に置いてフタをし、燻製器にサクラのスモークチップ(6g)をセットして強火で15分ほど熱燻。カレーのルー(レトルトでも可)に燻製ひき肉を入れ、炊きたてのごはんにかけたら完成。
カマンベールチーズの燻製は、ナッティな風味が楽しめるクルミのチップのほか、すっきりとした味わいのヒッコリーも相性よし。燻製ひき肉のカレーには燻製卵や燻製チーズをトッピングすると、燻香とコクがアップする。どちらも、いつもの食材が短時間で驚くほどに大変身! アウトドアでの食事をより豊かに、より幸せなものにしてくれるはずだ。
(出典:『燻製の基本 改訂版』、監修:燻製道士)
(エイサイト編集部 ヨシダ)
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