2018.09.01
意外と知らない! 餃子好き必見の『ギョーザツ学』
誰しもが幼い頃から慣れ親しんた餃子。でも、餃子のこと、詳しく知っていますか? 知ってるつもりでも意外と知らないのではないだろうか? 今回は『ギョーザツ学』と題して、餃子の基礎知識をおさらいしてみよう。
焼き餃子がメジャーなのは日本だけ?
日本国内で餃子といえば「焼き餃子」が主流だが、本場中国では水餃子が主流。日本での焼き餃子の広まりは、戦後、満州から帰還した人たちが満州で知った焼き餃子を、日本で紹介したことに由来するといわれている。
1、焼き餃子
日本で餃子といえばこのスタイル。焼き目の美しさに食欲をそそられる定番の調理法。
2、蒸し餃子
蒸すことで皮は透き通り、美しく仕上がる。色付けした皮の餃子に適しているのもこの調理法。
3、揚げ餃子
パリッとした食感で、つまみ感覚で楽しむならば、揚げ餃子を選ぶ人も少なくない。
4、水餃子
もちっとした厚い皮を堪能できる水餃子。餡の旨味を余すことなく楽しめるのが特徴。
巡礼すべきご当地はこの2強!
ラーメンなどと同様に餃子もその土地ならではの特色を持つ「ご当地」がある。餃子の元祖である「宇都宮餃子」や、もやしの付け合わせが特徴の「浜松餃子」がその代表格である。
【DATA】
●宇都宮みんみん(写真左)
週末ともなれば開店前から行列必至の人気店。1人前は6個入りで240円だ。
住所:栃木県宇都宮市馬場通り4-2-3
電話番号:028-622-5789
●石松餃子(写真右)
名物の円形盛り付けは「中(15個787円)」から揃えている。甘めの酢醤油も特徴的。
住所:静岡県浜松市浜北区小松1145-1
電話番号:053-586-8522
トコロ変わればタレも変わる
調理法や餡とともに、地域ごとの個性が現れるのがタレだ。有名なところでは、神戸の味噌ダレがあるが、エリアの特産品や好みの味により、差が出る点は興味深い。
1、神戸:味噌ダレ
味噌のコクが肉汁と相まって、絶妙な味を生み出す、とご当地・神戸で定着した。人気は広まり今や全国区のスタイルとして定番。
2、福島:おろしニンニク
福島では卓上におろしニンニクを用意する店が点在する。餡に入れるのではなく、好みの量のニンニクを足せるため、女性を中心に支持されている。
3、沖縄:コーレーグース
沖縄のご当地香辛料と言えば、泡盛で唐辛子を漬け込んだコーレーグース。ラー油の代わりにこれを入れるのが沖縄らしいスタイルだ。
本場で『焼き』は間食、『水餃子』が主食!?
本場中国では、日本で言うところの『水餃子』が主流であり、厚手の皮の水餃子は主食として食される。そして、日本式の『焼き餃子』は、中国では間食として食されることも多いという。路上で売られる光景も日常だ。
世界に広がる『餃子一族』とは?
日本でも人気の餃子は、中国が発祥と言われているが、小麦粉を使い生地を作り、具材を包み加熱する料理は世界各国に存在する。いわば餃子の親戚筋にあたるこれら料理を、今一度ここでおさらいしておきたい。
モンゴル:バンジ
羊肉の餡で、野菜が少ないのが特徴。ふんだんな肉汁は、水餃子スタイルで調理するからこそ。野菜が少ないため、甘みは控えめの料理となる。
ポーランド:ピエロギ
茹でた後、水を切り仕上げにバターで揚げることもある。揚げたベーコンや玉ねぎを振り掛けるのが一般的な、ポーランドの郷土料理のひとつ。
トルコ:マントゥ
羊や牛の挽肉に玉ねぎ、パセリやハーブを合わせるのがトルコ流。基本は水餃子スタイルで茹で上げ、ヨーグルトとバターのソースで食す。
イタリア:ラビオリ
日本でもイタリアンレストランで目にするラビオリ。基本は餃子と同じ流れを汲んでいる。フォークなどを使い、四辺を閉じるのが特徴的である。
いかがだろうか? 餃子の基本とも言える『ギョーザツ学』を知ることで、餃子パーティーや飲み会などで話が盛り上がることうけあいだ。是非、会話のネタに使ってみてほしい。
(出典:『#餃子部』)
(ヤマダタケシ)
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