この春、欲しいアイテム
YOLO.style vol.07
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2018.10.30
お酢は、疲労回復に食欲増進、血圧降下に血糖値抑制、便秘解消と、多くの健康効果が知られています。ただし、無理にたくさんとっても、効果に変化はありません。好きで多めに使うのはいいですが、そうでなければ毎食大さじ1杯程度で十分です。
それでも毎日続けて摂るのは、なかなか大変。外食が多い人、一人暮らしの人は、特にそうかもしれませんね。また、酢の物が苦手という人も少なくはないようです。
「大さじ1杯なら」と薬のように原液のまま飲もうとする人もいますが、数%とはいえ、酢酸が入っているので、のどが荒れますし、なによりむせ返ってしまいます。飲む場合でも5〜6倍に薄めるか、ジュースや牛乳で割るのがよいでしょう。
上の『野菜スティックの甘酢漬け』のような手軽なものをつくって常備しておくと、食卓に並べるだけで、かんたんにお酢が摂れ、おまけに野菜も食べられ、食事のバランスもよくなるのでおすすめです。
お酢生活に慣れてきたら、お酢の使い分けにも注目してみましょう。一般的な米酢は、やはり酢飯のような和食に合いますし、純米酢、さらに黒酢といったアミノ酸を含むお酢は、まろやかでうまみに優れます。ただし、黒酢は色が強いので和食よりも中華料理向きでしょうか。リンゴ酢などの果実酢は、香りがよく、飲むだけではなく、サラダや西洋料理に向きます。
そんなお酢の適材適所を考えながら、あなたの健康に役立ててみてください。
●野菜スティックの甘酢漬け
【材料】
きゅうり 200g
大根 200g
にんじん 100g
漬け汁(リンゴ酢150ml、砂糖70g、塩小さじ2)
【作り方】
それぞれの野菜を1cm角、長さ4.5cmのスティック状に切る。野菜と漬け汁を容器に入れ、冷蔵庫に一晩入れておけばできあがり。漬け汁の酢は香りのいいリンゴ酢がおすすめ。
●リンゴ酢ジュース
リンゴ酢大さじ1にオレンジジュース180mlを入れて混ぜます。ほかのジュースでもOK ですが、オレンジの場合、最初から酸味があるため味の変化が少なく飲みやすいでしょう。
●リンゴ酢ミルク
リンゴ酢とハチミツ各大さじ1に、牛乳120mlを加えてよく混ぜます。砂糖でもいいですがハチミツにはミネラルがあり、香りもまろやか。ヨーグルトのような飲み口になります。
リンゴ酢を選ぶのがポイント!
●小泉幸道先生
東京農業大学名誉教授。1973年、東京農業大学醸造学科卒業。専門は発酵食品学。発酵食品の科学的成分変化と機能性に関する研究を行う。1987年に日本缶詰協会逸見賞を受賞。2001年、2009年に日本農芸化学会論文賞を受賞。著書に『酢で健康になるレシピ』(NHK出版)ほか、テレビ出演も多数。
(出典:『自分で治す 高血圧・高血糖・糖尿病』)
(編集 M)
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¥968(税込)
(2018.09.28発売)
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