恐怖から貴方は抜け出せない
珍奇植物生態入門
© 1999-2021 Ei-Publishing Co.,Ltd.
2018.11.15
ビジネスなど、いわゆる勝ち負けのジャッジが冷徹に下される分野で結果を出す人ほど、人の心を操る術をマスターしていると言われます。
発言のタイミングや相手を口説くテクニック、プレゼンや上司との人間関係など、さまざまな場面で心理学をベースとした思考力がものを言うのです。
さて、誰もが気になる恋愛や結婚といった分野でも、この心理学の知見は大いに有効です。むしろ、人の心にダイレクトに働きかけるという意味で、もっとも効果を発揮するかもしれません。
マスコミ等でご活躍の齊藤勇先生に、恋愛上手になれる心理テクニックをいくつか教えていただきました。お目当ての相手で試してみてはいかがでしょう?
女性とデートに行くときは、事前にしっかりとリサーチをかけたおしゃれなレストランで、いつもより少し高価なディナーをフルコースで頼む。そしてその食事の前でクールに乾杯。これは、ほとんどの男性が、お目当ての女性と食事に行く際の性だと言えるでしょう。きっと男性は、美味しいものをたくさん食べさせて喜んでもらいたいと考えているはずです。
しかし、ここには大きな落とし穴があります。心理学で言うところの『欲望充足の般化』です。これにはくれぐれも気をつけなければなりません。
欲望充足の般化とは、何かに満足した結果、欲望・欲求が著しく減退することを指します。わかりやすく言えば、ハングリー精神の対極にある状態。もし今夜、そのデート相手とのベットインを希望するのであれば、食事の席で女性のお腹を満腹にしてはいけません。フルコースの料理に満足し、「今日はお家に帰ろう」と心変わりする可能性があるからです。
これは相手だけでなく、自分にも当てはまります。「今日はもう面倒くさいな」と、満足してしまう可能性があるからです。「不満を抱かせないながらも満足させすぎず」が合い言葉。くれぐれも、デートの食事は腹八分目を心がけてください。
【恋愛上手になるポイント】
デートの際にとっておきのレストランでお腹いっぱいになってしまうと、他の欲望も減退してしまいます。プレゼントなども含めて相手を満足させすぎないことが大切です。
●齊藤 勇
立正大学名誉教授、日本ビジネス心理学会会長、ミンダナオ国際大学客員教授。文学博士、山梨県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科心理学博士課程修了。恋愛心理学、対人心理学を中心に研究を重ねている。日本テレビ系列の人気テレビ番組『それいけ! ココロジー』では出演・監修を務めた。『人間関係の心理学』『恋愛心理学』(ナツメ社)、『イラストレート心理学入門』(誠信書房)、『超・相槌』(文響社)(かんき出版)、『相手がノリノリで話し出す「スゴい! ひと言」大全』(かんき出版)など、著書多数。
(出典:『もう一度学びたい 心理学』)
(編集 M)
詳しくはこちら!
この記事を読んだ人におすすめの記事
あわせて読みたい
この記事を読んだ人におすすめの本
この記事を読んだ人におすすめの本