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名僧のありがたい言葉
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2018.11.16
意中の相手といい感じになってきたが、その先になかなかいかない。そんな悩みを持っているなら、デートにうってつけの場所がありますよ。
マスコミ等でご活躍の齊藤勇先生に、恋愛上手になれる心理テクニックを教えていただきました。
昔から恋人達は、ロマンチックなムードをつくる暗闇を好む傾向があります。このケースを裏付ける心理実験があるので紹介したいと思います。完全な暗室の中に見知らぬ男女がいた場合、どのような行動がなされるのかといった実験です。
匿名で将来二度と会うことがない条件の参加者(男女)に次のような説明がなされました。「数人の人と暗室の中に1時間ほどいてもらいます。ほかの人と何をすべきかといったルールはありません」。
もちろんこの中では、方向や、ほかの人の顔を認識することは不可能な状態です。そして彼らの行動を赤外線カメラで追いました。他方、同様の実験を少し明るめの場所でも行いました。
暗室の中では、最初の内は話していた被験者も、30分を過ぎた辺りからひと言も話さず、部屋の真ん中に集まりはじめ、ボディタッチなどの身体活動が活発になりました。後の報告では、性的興奮を感じたと話す被験者もいました。そして明るめの場所では、それぞれが定位置に座り、90%以上の人が動くことなく、終始話し続けていました。
お互いの顔も知らない男女でも完全な暗室になると徐々に接触行動が盛んになり性的に興奮した人もいた。
多少明るい部屋の男女は1 メートル以内に近づくことなく、あまり動かずに終始話をしていた。
この実験は、カップルがデートの場所として暗闇を好む心理的背景の裏付けといえます。大都市で長時間の停電があると出生率が上がる、そんな事例にも頷ける内容です。
【恋愛上手になるポイント】
仲良くなりたい人と暗闇にいることで親密になる効果があるといわれています。口説きたい相手と一緒に行くなら、暗闇になりやすい映画館やお化け屋敷、バーなどは効果があると言えるでしょう。
●齊藤 勇
立正大学名誉教授、日本ビジネス心理学会会長、ミンダナオ国際大学客員教授。文学博士、山梨県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科心理学博士課程修了。恋愛心理学、対人心理学を中心に研究を重ねている。日本テレビ系列の人気テレビ番組『それいけ! ココロジー』では出演・監修を務めた。『人間関係の心理学』『恋愛心理学』(ナツメ社)、『イラストレート心理学入門』(誠信書房)、『超・相槌』(文響社)(かんき出版)、『相手がノリノリで話し出す「スゴい! ひと言」大全』(かんき出版)など、著書多数。
(出典:『もう一度学びたい 心理学』)
(編集 M)
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