本づくりの原点がここに。
しずけさとユーモアを 下町のちいさな出版社 センジュ出版
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2018.11.29
マルチタスクに追われる毎日を過ごしている現代人の心は、つねに強いストレスにさらされている。そして、徐々に心身のバランスは崩れ、原因不明の不調や気分の落ち込みなどに見舞われることに。
そんな疲れた心を癒す方法として注目を集めているのが、「禅の教え」だ。心を整え、自律神経の乱れも改善できる手段として、欧米では、多くのビジネスマンが禅の教えを実践しているほどだ。故スティーブ・ジョブズ氏が学んでいたことでも知られている。ここからは、心の平安を取り戻す助けとなる、禅の教えを紹介。生活のなかに取り入れることで、心がスッと軽くなるはずだ。
誰でも実践できる、簡単な禅の教えをベースにした生活スタイルばかり。続ければ、ストレス耐性の高い、「折れない心」をつくれるはずだ。
(1)物を置かない
雑然とした空間は心を乱す要因に。いっぽう、物を多く置かずに、整理整頓されている空間は、今、大切なものだけをしっかりと考える心を養うことができる。
(2)ながらをしない
「ながら」は自律神経を乱す要因と考えられている。音楽を聴くことに集中する時間をもつなど、1日のなかでひとつのことに集中する時間を設けよう。次第に集中力がつき、不安の種となる雑念を消し去る力を身に着けられるようになる。
(3)部屋の役割をきちんと決める
たとえワンルームでも、寝るスペースと食事をするスペースをきちんと分けるなど、部屋の役割分担をきっちり決めることで、心の切り替えができるようになる。これは禅の世界では、「寝食分離」と呼ばれ、世の中の変化に心をうまく合わせるための手段とされている。
(4)花を飾る
花を飾ることで四季の移ろいを感じるだけでなく、他者への感謝も生まれる。部屋に美しいものを置くことで自律神経も整う。飾る花は背伸びをする必要はない。道に咲く、一輪の花でも十分だ。
(5)スケジュールをつける
やるべきことをリストアップして可視化することで、何かに追われるような不安感が払拭され、仕事とプライベート、オンオフの切り替えもうまくできるようになる。
(6)朝に陽の光を浴びる
睡眠医学の分野でも、「朝明るくなったら起きて、夜暗くなったら寝る」という当たり前のサイクルを維持することを治療の大原則としている。これば禅僧の生活サイクルのベースにもなっているもので、心の病になる修行僧はまずいないといわれている。
(7)香りを楽しむ
嗅覚は禅の世界でも非常に重んじられている。また、精神医学の世界でも診療室でアロマを焚くクリニックが増えている。お香を焚いてもいいが、焚くのが大変だという人は、ティッシュやハンカチなどに数滴、アロマオイルを垂らして香りを楽しむだけでも心の安らぎを得られる。
(8)裸足で過ごす
裸足で過ごすことで、皮膚感覚が研ぎ澄まされる。また、経絡が集まるとされる足の裏に適度な刺激を与えることで、自律神経を整える効果も得られる。
(9)ゆったりと呼吸する
鼻から大きく吸い込み、ゆっくり吐き出す(鼻呼吸が難しい人は口でもかまわない)という深い呼吸をするだけで、心が落ち着き、自律神経が整うとされている。不安が高まり脈が速くなったり、動悸を感じたりしたときも、意識的に吐く時間を長くすることで対処できるようになる。
(出典:『心を整える最高の坐禅と瞑想法』)
(エイサイト編集部 楠田)
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