バイヤー目線の春アウター
CLUTCH Magazine Vol.73
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2019.01.09
おしゃれを愉しんでいる人は、いつまでも美しいもの。いま50代以上のおしゃれ上手さんがどんどん増殖中です。歳を重ねたいまだからこそ、着る服がわかったいまだからこそ、ほんとのおしゃれを楽しめる。それはコートでも同じです。ところが、冬は、何だか色味も着こなしも、遊び心がなくなっているような……?
「年齢を重ねた方を見ると、コートのボタンは留めて、カッチリと着ている印象を受けます。もちろん上品で素敵な着こなしですが、せっかくのおしゃれがコートで隠れてしまいますし、もう少し遊び心を持ってさまざまなスタイルにチャレンジするとお出掛けも楽しくなると思います」とは、スタイリストの石井あすかさん。
しかし、選ぶものによっては年齢と合わなくなってくることも。大人のコート選びには、ちょっとしたコツがあるそうです。
【コートを着こなす5つの約束】
1.素材がいいもの
2.きちんとシルエットで上品なデザイン
3.流行に合った丈の長さ
4.1枚目はベーシック、2枚目は色物を意識
5.ジャストサイズ
以上5つの約束を頭において、いざ手持ちの服とスタイリング! 人気の高いテイラードコート、ダウンコート、柄コートを例にコツをお教えします。
デニムを合わせてボーイッシュに、黒いワンピースを合わせればエレガントに。スタイルを選ばない万能アイテムはぜひワードローブに加えたい1枚。ヘリンボーンも大人の上品さを演出してくれます。このテイラードコートでは、素材の表情を楽しめるグラデーションコーデに挑戦してみましょう。
ポイント1 全体にベージュのグラデーションを意識し、やわらかい印象を与える着こなしに。
ポイント2 ドットと裾のレースで女性らしさを演出。同じトーンでも素材を変えることで表情を楽しみたい。
ポイント3 パンプスを履きがちだけど、あえてバブーシュで個性を出して。人と差をつけるポイントを意識。
黒いダウンは暖かくコーディネートしやすい優れもの。ニット、デニム、ロングブーツなどを合わせるとベーシックになりすぎてしまうので、旬なアイテムを取り入れて華やさを演出しましょう。
ポイント1 爽やかなチュニックシャツは多少コートの丈より長くてOK。ファスナーは開けて明るい印象に。
ポイント2 いつものデニムはやめて、デザイン性が高いイージーパンツで旬を取り入れたい。
ポイント3 スニーカーだとカジュアルになりすぎるので、革素材でかっこいい着こなしを意識して。
一見ハードルが高そうな柄ものですが、コートを主役にして、他をベーシックに揃えれば怖いものなし! 甘い柄ならマニッシュにパンツスタイルで合わせるのがオススメ。
ポイント1 コートを引き立てることを意識してトップスはシンプルに。寒い時期の白は明るく好印象。
ポイント2 甘くなりがちな柄ものはデニムを合わせると引き締まる。ロールアップでトレンドを意識して。
ポイント3 極力取り入れる色の数を減らして、トップスに合わせた色味でまとまりを出して。
まだまだ冬の寒さは続きます。以上を参考に、自分だけのおしゃれを楽しんでくださいね。
●石井あすか
スタイリスト。『大人のおしゃれ手帖』などの女性誌やライフスタイル誌、広告、カタログを中心に活動。著書に『50代からのもう悩まない着こなしのコツ』(主婦と生活社)など。
(出典:『大人の素敵着こなし帖』)
(編集 M)
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