死亡届・遺言書・年金
大切な身内が亡くなったあとの手続きの本 最新版
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2019.02.26
これから貯金を始めるとするとき、「まずは100万円貯めましょう」とは、よく聞く話です。しかし、貯金の習慣がない人が100万円を貯めるのはなかなか大変。途中で諦めて、せっかく貯まった分までずるずる浪費してしまいがちです。あまりに高すぎる目標は、かえってやる気をそぐ一因になってしまうかもしれません。
貯金ゼロの元城 金無男(もとしろ・かねなしお)さんと横山光昭先生のやりとりをお聞きください。
元城 金無男:年収300万円程度をうろちょろするビジネスパーソン。ブランド品に目がなく、飲酒好きなど浪費癖あり。
横山 光昭 先生:お金のことには無頓着な元城さんにも声を荒げることなく常に冷静でわかりやすくお金を増やす方法を教えてくれる。
元城:お金を貯めなきゃいけないのは、よくわかっていますが、でも、人によって目標値も変わってくると思います。書店に並んでいるハウツー本には「100万円を目標に貯金しなさい」と書いていることが多いですよね。わかりやすい目標にはなるけれど、ちょっと今の自分にはハードルが高すぎる気がしました。
横山:そうだね。もちろん100万円を貯金するにこしたことはないけれど、1円も貯金がない元城さんには難しいかもしれません。そこで、僕からの提案です。無理のない範囲内で、手取りの1.5ヵ月分を貯めてみるのはどうでしょう?
元城:1.5ヵ月分? それはどうして?
横山:今まで貯金の習慣がなかった人に、いきなり高い壁を設定するのは無理な話です。実際、僕のまわりでも挫折してしまったケースが多いですよ。100万円を貯めるのは難易度が高くて、そのためには飲み会や娯楽代を相当我慢しないといけなくなってしまう。毎日がお寺の修行みたいになってしまい、『苦行』と化してしまうんですよ。想像するだけでも辛いですよね。
元城:それは嫌ですよ〜! そこまで犠牲にするくらいなら、もう現状維持でいいです!
横山:けれども、1.5ヵ月ならどうでしょう? 例えば、手取り30万円の人なら、45万円を貯金すればいいのです。楽すぎないですし、難しすぎないちょうどいい金額だと思いませんか。それに、実際に45万円が貯まれば毎月の生活費、結婚式やお葬式といった突然の出費などにも柔軟に対応できますよ。
元城:それならはじめられそうです。僕にもできる気がしてきましたよ!
横山:でしょ? そのためにまずは手取りの6分の1を貯金してみてはいかがですか。当初の目標の1.5ヵ月分ならば、9ヵ月で達成します。そして最初の目標をクリアしたら、続いて生活防衛のお金として6ヵ月分を貯金します。この調子でいけば、手取り30万円の人ならば、3年間で180万円ほど貯めることができます。
元城:成功させるポイントはありますか?
横山:一気に貯めようと思わずに無理ない範囲で、コツコツ行うのが秘訣かな。
元城:これなら我慢しなくてもよさそう……。あれもできるし、これもできるし。
横山:使うことばかり考えてしまっていてはダメですよ、元城さん?
【貯金を成功させるコツ】
大きすぎる目標は挫折の元。目標は段階的に設定する。
●監修:横山光昭
家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の悩みが相談できる店舗を展開するmirai talk株式会社の取締役共同代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、これまで1万5000人以上の家計を再生してきた実績をもつ人気ファイナンシャルプランナー。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。主な著書に『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』など。著作は累計300万部以上。
(出典:『横山式 お金の貯め方稼ぎ方新常識』)
(編集 M)
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