手土産セレクト術。
心を掴むビジネス手土産
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2015.09.01
勢いこんで話し始めたはいいけれど、話の途中で自分が何を伝えたかったか忘れてしまって、結局話の終着点がうやむやに……そんな経験はないだろうか? 日常会話ならさておき、仕事上でもその調子だと困りもの。しかし、自分でわかっていながらも、これがなかなか治しづらい。
いったいどうしたらうまく結論まで道筋の整った話し方が可能になるのか? テクニックでは改善できない、その原因と解決策を解説しよう。
自分で話しているにも関わらず、トークの中で「迷子」になってしまう。その原因は、ずばり「何がしたいか」という目的が定まっていないことにある。これはスポーツで例えるとわかりやすい。例えばノーアウト3塁という場面で、バッターがとるべき作戦を考えてみよう。
○スクイズで1点を取る
○外野フライでタッチアップを狙う
○ヒットやホームランを狙う
○フォアボールで塁に出て、次につなぐ
このように選択肢が複数あるとき、ただ漠然と“点を取らなければ”という意識だけで打席に入っても、手段が多すぎて何をすればいいかわからない。となれば、当然、プレーも中途半端になってしまう。
では、どうしたらパフォーマンスを発揮することができるのだろうか?
このシーンで、ベンチから“外野フライを打て”という明確な指示があったらどうだろう? あなたは低めのボールは捨てて、高めのボールを待って狙うといった思い切ったプレーにシフトすることができる。結果を出す確率は、迷いのあるときに比べて自ずと上がることは想像つく。
このことは、仮に指示を出す人がいないときでも同じだ。打席に立つ前に、頭の中を整理して何をするのかを明確にすること。これを徹底することが、結論あるトークを叶える絶対条件なのだ。
“何をするのか”を明確にすることが大事なのはわかった。けれど、では具体的にどうすればその道筋が導き出せるのだろうか? そこでポイントになるのが、「自分の得意なものを選択する」ということである。
たとえば、漠然とプライベートについて話してくれ、と言われたとする。こうすると、“何を伝えるのか”ということが定まりにくい。その場合は、自分が得意だったり好きだったりすることについて、話すことを考えてみよう。たとえば、キャンプが好きならキャンプの話、バイクが好きならバイクの話、家族が好きなら、家族の話だっていい。そうして具体的に自分が好きなこと、話しやすいことを選んで、何を伝えるかを明らかにしてみる。そうすればイメージも膨らんでくるはずだ。
話し始める前に、“何を伝えたいか”を明らかにすること。その時に、自分の“得意なもの”を選択するということ。これを自分に癖づけられれば、トークのヒット率は格段に変わってくるはず。ぜひ辛抱強くチャレンジしてみてほしい。
(ヨシザワ)
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