この春、欲しいアイテム
YOLO.style vol.07
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2015.12.28
寒さが厳しさを増すこの時期、多くの人を悩ませる「冷え」。肩こりや肌荒れなど、さまざまな不調を引き起こす体の冷えは、健康と美容の大敵。体を外側からだけでなく内側からも温めて、冷えをためない元気な体を作りたい。
そこで注目したいのが、飲むだけで心身のバランスを整え、不調を改善してくれる薬膳茶。中国の伝統医学である「中医学」の考え方をベースに、季節や体質に合わせていれる薬膳茶は、茶葉をブレンドすると、その効果がいっそう高まるのだとか! 手軽に作れて、体を芯から温めてくれる、とっておきの薬膳茶レシピをご紹介しよう。
そもそも、ツラい冷えはなぜ起こるのだろう? 中医学の考え方では、「ドロドロ血液」と「体の熱不足」が冷えを引き起こす2大要因。全身に栄養を送る「血」の流れが滞って末端まで行き渡らなくなっていたり、「腎」(中医学における五臓の一つで、生長・発育・生殖をつかさどる臓器)の機能が低下して体を温めるエネルギーが不足したりすると、冷えが起こりやすいとされているのだ。
「ドロドロ血液」と「体の熱不足」が引き起こす冷えを改善するには、末端の細い血管までくまなく血を行き渡らせるとともに、腎のパワーを補って代謝を促すことが必要。それには、次の3つの食材を茶葉として使うと効果的だ。
◎ジンジャー
代謝を高め、発汗を促進してくれる。胃腸の働きを助けて消化を促す効果も有名。
◎ローズマリー
血液の循環を促進する作用がある。記憶力や集中力を高める嬉しい効能も。
◎ヨモギ
血液の循環を促し、代謝をアップ。整腸作用や抗菌作用にも優れている。
複数の茶葉をブレンドするのが、より高い薬膳効果を得るポイント。ジンジャー、ローズマリー、ヨモギという3つの茶葉の効能を最大限に引き出すベストな割合は、「0.5対0.8対2」。冷えや血行不良の改善だけでなく、冷えによる腹痛や下痢、生理痛、生理不順など幅広い症状に対応してくれる。
[作り方]
ジンジャー、ローズマリー、ヨモギを「0.5対0.8対2」の割合でブレンドし、ポットに入れて熱々のお湯を注ぐ。3分ほど置き、ゆっくりとカップに注げば出来上がり。
★茶葉の量の計り方
茶葉の量を計るときには、ティースプーンを使用する。ポット1回につき、2~4杯程度が目安。割合は大盛りを1、ハーフが0.5とする。
病院に行くほどではないけれど、なんとなく調子がよくない……そんな冷えによる体調不良を、薬膳茶は根本的に改善してくれる。毎日のティーブレイクに取り入れて、ホッと一息つきながら体質改善できるというのも嬉しい。寒い季節はもちろん、夏場の冷え対策にも活用して、ポカポカの健康な体を目指そう。
(エイパブ編集部・ヨシダ)
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