少しの工夫でもっと飛ばせる。
楽園ゴルフ Vol.41
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2016.01.12
[PHOTO DATA]
絞り:F10、シャッター速度:4秒、ISO感度:200
焦点距離54mm(35mm判換算)、カメラ:キヤノンEOS M
PHOTO:鈴木真貴
空気が澄み、街がイルミネーションに彩られる冬は、夜景の撮影には絶好のシーズン。ところが、実際に写真を撮ってみると、手ブレしていたり、暗く写っていたり……イマイチな仕上がりにガッカリすることも。そこでご紹介したいのが、夜景をきれいに撮るテクニック。難しそうに思える夜景も、コツさえつかめば思いのほか簡単に撮影できる。プロ顔負けの1枚を目指して、さっそくチャレンジしてみよう!
夜景写真をより美しくドラマチックに見せてくれる、尾を引くような光の軌跡。これはシャッター速度を遅くする(=露光時間を長くする)ことで表現できる。長時間露光によって光をたくさん取り込むことができ、より明るく華やかな写真に仕上がるという利点もある。
とはいえ、露光時間が短すぎると光が筋にならず(写真上左)、長すぎると全体が明るくなりすぎる(写真上右)。走る車のライトを筋状に捉え、周辺の建物も適度にクリアに写すには、シャッター速度を4秒以上に設定するのがおすすめだ。撮った写真を見ながら調節してみよう。ただし、シャッター速度を遅くすると手ブレしやすいので、撮影にはセルフタイマーや三脚を使うのがベスト。手持ち撮影の場合はISO感度を高く設定するとブレが抑えられるが、あまり上げすぎるとノイズが発生するので気をつけよう。
カメラ任せのオート露出はラクだけれど、自分のイメージ通りの夜景写真が撮れるとは限らない。「これぞ!」という1枚を写すには、自分で明るさを調整する露出補正が効果的だ。プラスに補正するかマイナスに補正するかで、光の広がり方や夜空の濃さは大きく変化し、写真の印象がガラリと違ってくるからおもしろい。
プラス補正にすると、光が大きく広がり、夜空も明るく独特な色合いで、どこか未来的な印象に(写真上左)。マイナス補正にすれば、夜空が色濃く引き締まり、重厚なイメージに仕上がる(写真上右)。補正の設定に正解はないので、あれこれ調整して、好みの露出を見つけよう。
シャッター速度や露出をマニュアルで設定し、自分が思い描いた通りの写真に仕上げていくのは、夜景撮影の醍醐味。「こんなの撮ってみたいな」と思っていた幻想的な夜景写真を自分で写してみませんか?
(エイパブ編集部・ヨシダ)
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¥1,320(税込)
(2015.04.23発売)
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