2016.03.18
全国的にも珍しい黒湯の源泉を、東京23区で!
東京都内に、全国的にも珍しい「黒湯」の源泉があるのはご存知だろうか?
大田区一帯にある温泉の最大の特徴は湯の黒さ。植物などの有機物が鉱物と反応して腐植物が生成され、地中層に体積したものを多く含んでいるのだ。泉質は肌の角質を柔らかくする弱アルカリ性で、つるつるになることから「美人の湯」とも言われる。また保温性も高く、「普通のお湯は銭湯から蒲田駅に着くぐらいで冷めるけど、黒湯は新橋駅ぐらいまで冷めないって言われるよ(第二日の出湯ご主人談)」とのこと。神経痛、筋肉痛、関節痛を和らげる効能がある。
ビジネス街からもほど近く、仕事帰りにちょっと一風呂、なんて贅沢ができるのも、ここ大田区ならでは。疲れた体と心を癒すべく、タオル1本携えて、いざ!
1 .蒲田温泉
1937年創業の老舗で、古くから近隣住民の憩いの場となっている。2階には大広間があり、宴会や歌謡ショーが行われることも。長岡市の米を使って炊き上げる釜飯が好評で、こちらを目当てに訪れる人も多いとか。お湯は高温と低温に分かれているので、好みに応じて。サウナも無料で利用できる。
住所/大田区蒲田本町2-23-2
電話/03-3732-1126
営業時間/10:00 ~翌1:00(2階大広間は12:00 ~23:00)
料金/大人(12 歳以上)460 円、中人(小学生)180 円、小人(未就学児)80 円
休日/なし
2 .大田黒湯温泉 第二日の出湯
創業約60年の由緒正しい街の銭湯。ここのイチオシは何と言っても黒湯の露天風呂! つかりながら、池の鯉が悠々と泳ぐ中庭を眺めていると、街中の銭湯とは思えないほどリラックスしてしまう。脱衣所の天井に描かれた格子絵や、浴室の壁一面にそびえる富士山の雄大なペンキ絵、受付のステンドグラスなど、随所にある美しい装飾も楽しみたい。
露天風呂は1 つしかないため、半月毎に男女の利用を分けている。訪ねる際には確認を。
住所/大田区西蒲田6-5-17
電話/03-3731-7761
営業時間/15:00 ~23:30
料金/大人(中学生以上)460 円、小学生180円、未就学児80円
休日/水曜
3 .改正湯
昭和4年創業の「魚のいるお風呂屋さん」として多くの人から愛されている銭湯。黒湯炭酸泉は身体の中から悪いものを出し、栄養を行き渡らせやすくする効果のある改正湯オリジナル。身体の内側からきれいになれる、まさしく“美人の湯”だ。他にも黒湯に対して真っ白のシルク湯がある。
住所/大田区西蒲田5-10-5
電話/03-3731-7078
営業時間/15:00~24:30
料金/大人460円、中人180円、小人80円
休日/金曜
4 .黒湯天然温泉 ヌーランドさがみ湯
住宅街に突如現れる、オフィスビルのような外観の『ヌーランドさがみ湯』。黒湯をはじめ露天風呂やジェットバス、寝風呂など8つの風呂が楽しめるスパリゾートだ。全館利用パックのチケットを購入すれば、2階の大宴会場やカラオケルーム、テレビルームなども利用できる。もちろん食事もメニュー豊富に揃っている。癒しの一日を満喫したい。
住所/大田区仲六郷2-7-5
電話/03-3739-1126
営業時間/10:00~23:00※火曜は入浴のみ
料金/全館利用パック 大人1250円(休日は1550円)、小人(4歳~小学6年生)600 円 入浴のみ460円 ※下記本誌持参の場合、全館利用パックが大人800円、小人400円。(2016 年12月末まで)
休日/なし
都内でも最多の温泉施設を誇り、住宅地にありながら小旅行に来たようにリフレッシュできるのが嬉しい。しかし、少しずつ数が減ってきているのは事実。多忙な現代人がひと息つける、貴重な場所が途絶えないように願うばかりだ。
(編集 M)
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