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名僧のありがたい言葉
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2016.05.02
センスや気遣いが感じられるビジネス会話を身につけられたら、ビジネスマンとしてまずまず合格。新入社員もそうじゃなくても、得をすることはあっても損をすることはない。
さて、次の7つの例題、正しい使い方はどちら? あなたのビジネス会話力をチェックしてみよう!
Q.1
A(先輩に)「今回の企画、さすが先輩だと感心いたしました」
B(後輩に)「今回の企画なかなか良かったんじゃない? 感心したよ」
A.1
A ×
「感服いたしました」「敬服いたしました」と、相手に対する敬意のこもった表現を用いるか、「私では考えの及ばないことです」など、自分の方を下げる言い方が無難だ。
B ◯
評価するという行為自体が、上の立場から物を言っている印象を与える。後輩や部下に対してなら使える表現だが、あまりに繰り返すと、相手も良い気はしないので注意。
* * * * *
Q.2
A 先輩、お疲れ樣でした。
B 先輩、ご苦労様でした。
A.2
A ◯
「お疲れ様」もねぎらう言葉だが、他より抵抗感の少ない挨拶として定着している。ただし、朝から「お疲れ様です」と言われるのには、抵抗を感じる人も。
B ×
時代劇で、大名が家臣を「ご苦労であった」とねぎらうシーンを見たことがないだろうか? 上から目線という印象を与えやすいため、避けた方が無難。
* * * * *
Q.3
A 注意点は以下の3点になります。
B 注意点は以下の3点です。
A.3
A ×
柔らかさを出そうとしているのだろうが、「~になります」は、ある状態から別の状態に変わるときに使う表現。「入り口はこちらになります」も誤り。
B ◯
「~です」とはっきり言い切る。発言を柔らかく響かせたいときは、声のトーンや表情を工夫すれば良い。
* * * * *
Q.4
A 承りました。
B 了解しました。
A.4
A ◯
「承りました」「承知しました」「かしこまりました」のように、謙譲語のニュアンスを持つ動詞にした方が、より敬意が伝わる。
B ×
下の者からの報告に、上の者が「了解」と答える例が多いが、上から目線に聞こえかねない表現。また、目下から目上には使わない方が無難。
* * * * *
Q.5
A ご高名はかねがねお聞きしております。
B おうわさはかねがねお聞きしております。
A.5
A ◯
「ご高名(こうみょう)」「ご名声」、もう少しカジュアルに言うなら「ご活躍」「ご評判」。良いうわさであることが明らかな言葉を選ぼう。
B ×
「うわさ」という言葉では、良いうわさなのか、悪いうわさなのか、どちらとも受け取れてしまう。邪推をされないためにも、はっきりした言葉を選んで。
* * * * *
Q.6
A 恐れ入りますが、田中も宛先に加えていただけますか。
B 申し訳ありませんが、田中も宛先に加えていただけますか。
A.6
A ◯
何かを依頼するときのクッション言葉(前置き)として適切なのは、「恐縮ですが」「お手数ですが」「お手間を取らせますが」など。
B ×
「申し訳ありません」は「言い訳もできません」という謝罪の言葉にあたる。宛先に加えるよう頼むのは、別に悪いことをしているわけではないので不適切。
* * * * *
Q.7
A お客様からご好評をいただいております。
B あいにくその日はお休みをいただいております。
A.7
A ◯
「良い反応をもらう」の「もらう」を謙譲語に言い換えた文例。実際にもらうものである「ご連絡」「叱咤激励」などには「いただく」が使える。
B ×
電話している相手に休暇の許可をもらったわけではないので、この言い方は使えない。「あいにくその日は不在にしております」と言えば十分だ。
* * * * *
いかがだったろうか? 「できなかった~!」という方は次の『日本語の常識・非常識』を読んで、今日から日本語力をテコ入れしよう!
(編集 M)
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