洒落者たちが選ぶクルマ
別冊2nd 愛車自慢
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2015.06.15
ファミコン、ミニ四駆、キン肉マン……あの頃、日が暮れるまで夢中になって遊んだ、懐かしきおもちゃ。普段自分たちが遊んでいたそれらのおもちゃの中でも少年たちの羨望の的だったのが、TAMIYAのマイティフロッグやホットショットだった。
そんな’80年代に子供時代を過ごした大人たちの夢を叶えてくれるのが、R/Cカー(ラジコンカー)の「復刻モデル」。当時指をくわえて見ているしかできなかったR/Cモデルが手に入るとあって、すでに大人になった“少年”たちの心をくすぐり続け、人気商品となっている。
ラジコン“旧車”ブームの中、京商からもファン待望の復刻モデル第一弾がリリース。それが、’82年に発売され話題をさらったオフロードカー、名車『スコーピオン』。となれば、ファンとしては否応なしに「あのモデルが復活したなら、次は……」と期待してしまうもの。かくして全国の少年たちの期待に見事にこたえた京商は、5月16~17日の静岡ホビーショーにて『スコーピオン』の進化バーションである『トマホーク』を発表した。まさにファンの気持ちが後押しした“復活劇”である。
そんな復刻版『トマホーク』だが、実は当時の構成とまったく同じではない。特にパワーソースの部分、旧車をそのまま復刻しても最新のパワーに耐えられなかったり、サイズの変化によってマシンにバッテリーが搭載できない、などといったことが起こってしまうためだ。
よって、こちらの『トマホーク』にも、当時の外見と基本構造を保ちながら最新パワーに対応するための設計変更が盛り込まれている。たとえば、現在主流となっているショートタイプリポバッテリーの搭載が可能になっているなど、昔のモデルを当時の印象のままにストレスなく遊ぶための工夫が、そこかしこに施されている。
まさしく今の時代に適応した、“懐かしくて新しい”復刻モデル。高嶺の花でしかなかった当時を思い返しながら、ひとり浸るのもよし、当時の自分と同じくらいの子供と楽しむのもよし。大人になったいまだからこそ、噛みしめられる贅沢だ。
■DATA
京商
Tel:046-229-4115
http://www.kyosho.com/jpn/
(ヨシザワ)
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