家のごはんに魔法をかける。
極上のおうち和食
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2018.03.16
三軒茶屋といえば、やはり飲み屋。都心とは一線を画す遊び心やエッジを利かせた食の数々、顔の見える人情溢れるおもてなし、さらに店主が厳選した質の高い美酒、この3つを兼ね備えるディープな酒場が軒を連ねている。その中でも特におすすめしたい名店を厳選して紹介。ビギナーでも怖くない、三茶のおすすめ酒場はココ!
日本酒ビギナーにもぜひおすすめしたい店『采』。こちらは焼き鳥の名店『床島』の姉妹店としてオープンした立ち飲みの日本酒専門店だ。バランスよく取り揃えられた全国の銘酒が、どれもワンコインで気軽に楽しめるとあって、日本酒フリークだけでなく、初心者や一人で通う女性も多い。
日本酒の知識がまったくない人でも酒の好みを伝えれば、日本酒に精通したスタッフが気さくに教えてくれる。特に『采』おすすめの銘酒×アテの組み合わせは絶品。
■お一人様限定 おつまみ盛り合わせ×不動 純米吟醸 新酒しぼりたて
一人呑みに嬉しい日替わり6種類のアテ盛り。取材時はカンパチ・赤貝、とりムネ肉の葱ソース、塩鮭とほうれん草のポテトサラダ等。華やかな香りと程良い酸味でどんな料理にも合う「不動」の直汲み生原酒が一杯目としても最適。
■おでん盛り×昇龍蓬莱 生もと純米
『采』のおでんは昆布と鰹、薄口醤油、塩でとったダシの利いた関西系おでん。酸味が利いていて香ばしく、味わいもしっかりある「昇龍蓬莱」の生原酒をお燗にして、冬ならではのほっとするマリアージュを味わいたい。
【DATA】
●采
住所:東京都世田谷区三軒茶屋2-13-19
電話:03-6453-4511
営業時間:18:00~翌2:00(L.O.)
定休日:日曜、第1月曜
コンセプトは「ワインが呑める赤提灯」。リーズナブルなワインとオリジナリティのある小皿料理を多数揃え、多くのファンに親しまれている。豚ナンコツと牛スジを軟らかく煮込んだ「塩煮込み」や、レバーのコンフィ「白レバーのオイル漬け」などは、意外にもワインとの相性バツグンである。
明太子がたっぷりのった「新ジャガのポテサラ(580円)」はホクホクで美味!
「白レバーのオイル漬け(626円)」。コンフィのようにオイルでじっくり煮ている。
【DATA】
●いざかや ほしぐみ
住所:東京都世田谷区三軒茶屋2-13-10
電話:03-3487-9840
営業時間:17:30~翌1:00(L.O.24:30)
定休日:なし
『仙太』といえば、焼き鳥などの串焼き、新鮮な刺身、種類豊富な冷菜が揃う人気店。とくに焼き鳥はおすすめで、上質な美桜鶏を備長炭でじっくり焼いて旨味を引き出している。お酒もこだわりのラインナップで、仲間内でも一人でも楽しく飲める。どのメニューも非常にリーズナブルなのが魅力だ。
「串焼5本盛合せ(702円)」。手羽先と胸山椒(ともに塩)、つくね(たれ)、レバー(おろしポン酢)、エノキのベーコン巻き(ニンニク醤油だれ)。
【DATA】
●仙太
住所:東京都世田谷区三軒茶屋2-15-15
電話:03-3422-2649
営業時間:18:00~翌2:00
定休日:不定休
埼玉県北部に伝わる美味しい武蔵野うどんがいただけるお店だが、魅力はそれだけではない。夜は居酒屋メニューが豊富で、創作おつまみを肴に厳選した日本酒を味わうことができるのだ。とくにオススメしたいのが、うどんを使ったユニークな酒肴。うどんの刺身やうどんのマカロニサラダなど、うどん尽くしで攻めたいところ。もちろん、〆は武蔵野うどんでキマリ!
【DATA】
●武蔵野うどん じんこ
住所:東京都世田谷区三軒茶屋2-11-11
電話:03-3411-0588
営業時間:11:30~15:00(L.O.14:30)、17:00~23:30(L.O.22:30)、土・祝日12:00~15:00(L.O.14:30)、17:00~23:30(L.O.22:30)
定休日:日曜
『ミシュランガイド東京』に3年連続掲載の『鈴しろ』。店主の渡邊さんは学芸大学の『件』などで修業を積み、2014年に独立。季節の食材を使った「店主におまかせ酒の肴コース(4860円~)」を基軸に、おでんや土鍋ごはんといった品々を提供している。どの料理も丁寧に引いた繊細なダシの旨味が感じられ、お酒が進むこと請け合いだ。
ダシがしみ込んだ「おでん(1296円)」。取材日は、大根、玉子、自家製の鶏つみれ、ホタテしんじょうというラインナップ。
一粒一粒のお米が輝く「土鍋ごはん 合鴨とセリ(2160円)」。食べきれなかった分はおむすびとして持ち帰り可。
街のあちこちに飲み屋があり、ハシゴ酒が楽しい三軒茶屋。筆者も三茶に住み早1年になるが、まだまだ知らない店がたくさんある。街全体が醸し出す人情味溢れる下町感と、流行に敏感なトレンド感、どちらの顔も併せ持つこの街は、時間を忘れていつまでも楽しめる。深い夜を過ごしたいという方は、ぜひ一度三茶でハシゴ酒を堪能してみては?
(出典:『世田谷ライフmagazine No.64』)
(編集:ナカムラ)
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¥922(税込)
(2018.01.26発売)
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