写真をフィルムで撮る
FILM CAMERA STYLE Vol.6
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2015.05.07
(上写真はISO感度12800、F1.8で撮影)
最新型のデジカメならではの性能って何?
最新型のカメラって何がすごいんだろう? 『カメラマガジン』の清水茂樹編集長に聞いた。
「デジカメの性能向上は目を見張るものがあります。でも、カメラマニアでない一般の方にはちょっと分かりにくい部分もあるかもしれませんね」
そこを分かりやすく説明して下さい(笑)
手持ちで星が撮れるレベルの超高感度カメラが登場!
「最近なんといってもすごいのは高感度の性能です。感度が高いっていうのは暗い場所でも撮れるってことです。各社高感度に近いモデルを出してますが、中でもソニーの一眼レフα7Sはすごい。最高ISO感度40万9600ですよ。フィルムの感度が400だ800だと言っていたレベルから言えば、もう意味がわかりません(笑)たとえば、手持ちで星が撮れるし、ホタルが光っているのだって撮れる。」
「そんな極端な状況でなくても、高感度に強いというのは日常で役に立つ。家の中で家族を撮るようなシーンだって、実はけっこう暗いことが多いじゃないですか。でも、ストロボを使うと雰囲気がなくなっちゃう。高感度に強いカメラなら、雨の日の室内のような日常の暗いシーンでも画質が荒れずに撮れる」
(ISO感度640、1/125、F1.8)
屋内スポーツの写真のクオリティに大きく貢献
「さらに、最近変わったのは屋内のスポーツなどの撮影ですよね。フィギュアスケートや、バスケットボールなど、屋内の撮影では、どうしても感度を高めて荒れた画になり、しかもシャッタスピードを可能な限り遅くしないといけないからブレがちだった。それが、屋内のスポーツでも、高感度のカメラのおかげで、シャッタースピードを速くできるから、もう髪の毛の1本1本まで見えるような写真が撮れるようになった。スポーツ誌を見る機会があったら、ぜひそのあたりも見てみて下さい」
(FE 70-200mm F4 G OSS、1/3200、F5.6、ISO感度1万2800)
「最後は動画ですね。真っ暗闇、わずかな光しかない状況の動画が撮れる。この動画を見てみて下さい。ちょっと前なら軍用の暗視鏡でないと撮れないような画像ですよ」
ここまでの性能が必要かどうかはさておき、昔よりどのカメラも高感度に強くなっているのは間違いない。ストロボを使わなくても、日常的にキレイな写真が撮れるようになったのも、こんな技術のおかげなのだ。
(撮影画像はソニーの公式ウェブサイトより)
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¥990(税込)
(2015.04.20発売)
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