カーボンホイールのスペシャリストとしてオランダに誕生したファストフォワードは、昨秋に日本に上陸した。スポークはマスターの称号をもつ職人の手によって精密に組み上げられ、「剛性」と「軽量」、さらに「速さ」を徹底的に追求することでも知られる。ホイールの1本1本にシリアルナンバーが刻まれていることからも、品質への誇りと職人技への自信がうかがえる。
■F6R 240S（メイン画像）
168,000円
●重量：F590g R760g ●リム素材：ユニディレクションレイヤードカーボンファイバー＋3Kカーボンファイバーコート ●リム高：60mm ●ハブ：DT SWISS 240S ●スポーク：DT エアロライト ●スポーク本数：F20H R24H ●付属品：ホイールバッグ、クイックレバー、エクステンションバルブ、ブレーキパッド
2011年注目の「F6R 240S」の魅力は、リム形状に新開発のDARCテクノロジーを初めて採用したことに尽きる。リムの上部と下部は通常どおりの肉厚を採用し、湾曲させた中央部分を薄くすることで、軽量かつ高剛性なリムに仕上げているのだ。くびれたリム断面によって高い整流効果を発揮し、空気抵抗が軽減される。正面はもちろん、横からの風に対しても、無類の強さを発揮してくれるのがなにより頼もしい。速さと軽さを貪欲なまでに追求するファストフォワードの信念を堪能できる、“傑作”といえるだろう。
■F4R 240S CLINCHER
231,000円（予価）
使い勝手という点では、やはりチューブラーよりクリンチャーに軍配が上がる。こちらはフルカーボンでのクリンチャー仕様という、ユーザーのニーズに応えたアイテムだ。当然高い技術が必要になるが、ここでも軽さと耐久性の両立を実現しているのは、誇りとクラフトマンシップの成せる業といえる。
