世界で最も多くのスポーツバイクを生産するジャイアントは1972年に台湾で創業。1981年から自社ブランドでバイクの生産を開始した。良質でリーズナブルなバイクは、瞬く間に世界を席巻し、大きな発展を遂げ、現在のスポーツバイク界にとって重要な存在となった。
もちろんその背景には様々なブランドのOEM生産による経験や、優れたエンジニアによる設計による功績も大きい。優れたモノに関しての嗅覚も確かで、コンパクト・ロードジオメトリーの提唱者であるマイク・バローズや、優れたトップライダーのアドバイスを的確に捉えていち早く商品化したのだ。現在のレーシングモデルのラインナップはカーボン素材が主流。ジャイアントはカーボンに関しては既に20年を超える経験を有し、他メーカーと比較して高い優位性をもっている。
現在ではバイクメーカーとして唯一、カーボンバイクの自社一貫生産を行う。つまりカーボンの原糸からシート状に編むことまで自社で行い、専用のカーボンシートを製作することができるのだ。それによりカーボンバイクでありながらコストパフォーマンスの高いフレームを生産できるとともに、自由に剛性コントロールができることで、設計にも大きな優位性をもっている。
レーシングバイクだけに高い技術を用いるわけではない。普及モデルにもハイエンドモデルの技術を積極的にフィードバックし、自転車という乗り物の原点である“気持ち良さ”を手軽に感じられるようなモデルも数多くリリース。さらに、自転車の啓蒙活動にも積極的に取り組んでいる。そういった企業姿勢もさすが世界No.1の会社となる所以だ。
■DEFY ADVANCED SE（メイン画像左）
231,000円（完成車）
●サイズ：430（XS）、465（S）、500（M） ●フレーム：アドバンスドグレードコンポジット ●フォーク：アドバンスドグレードコンポジット＋アルミコラム ●カラー：カーボン ●メインコンポ：スラム・エイペックス ●重量：7.8kg（500mm）
■TCR ADVANCED SL SE（メイン画像右）
693,000円（完成車）
●サイズ：670（430/XS）、700（465/S）、730（500/M） ●フレーム：アドバンスドSLグレードコンポジットISP ●フォーク：アドバンスドSLグレードコンポジット ●カラー：ホワイト×レッド ●メインコンポ：スラム・レッド ●重量：5.9kg（700mm）
■ANTHEM X ADVANCED SL（メイン画像中）
787,500円（完成車）
●サイズ：390（S）、440（M） ●フレーム：アドバンスドSLグレードコンポジット ●フォーク：FOX・F100 FIT RL テラロジック ●カラー：カーボン ●メインコンポ：シマノ・XTR ●重量：9.9kg（440mm）
■ESCAPE RX1（画像左）
157,500円（完成車）
ミドルグレードのロードバイクに採用されるシマノ・105コンポーネントが装着されたクロスモデルのハイエンドバイク。新設計のアルミフレームは高い剛性がありながら軽量に仕上げられる。カーボンフォークの装着によって、ロングライドでも快適な走行が可能。重量は9.5㎏
■ESCAPE RX3（画像右）
66,150円（完成車）
上位モデルと共通の新設計フレームにアルミストレートフォークを採用。ドライブトレインに3×8速のMTB系ワイドレシオギヤを装着したことにより、エントリーライダーでも快適に走行が可能。サイズも370.555㎜まで5サイズ、カラーも4色と、豊富に揃えられる。
いままでメーカー純正のパーツといえば、完成車にアッセンブルする際のコストを低下させる目的が多かったが、ジャイアントの用意するパーツは、他メーカーのバイクにも使用したい優れた商品が揃う。ハンドル、ステム、シートポストなど、それぞれが最大のパフォーマンスを発揮できるように設計され、高い剛性と性能を誇る。特にトレーナーは非常に優れた逸品だ。
■CONTACT SLR DROP（画像左）
29,400円
優れた剛性で確実な操作性を誇り、振動吸収性も高いハイエンドのカーボン素材で作られたOSバー。380.440㎜（C-C）の4サイズを揃え、どんな体格にもマッチする。重量は192g（380㎜）
■CONTACT SLR STEM（画像中）
18,900円
軽量ながら非常に高い剛性をもつカーボンステム。箱形にすることでねじれ剛性を高め、高いハンドリング性能を発揮させる。ライズは-8°で長さは70.120㎜の5サイズ。重量130g（70㎜）
■CYCLOTRON FLUID（画像右）
52,500円
2000W以上の高負荷まで、安定した実走感と高い静粛性を誇る最高級のフルードモデル。70㎜の大口径ローラーでタイヤの接地面が多く、24.29"ホイールに対応可能。重量12㎏
