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【KONA(コナ)】自転車ブランド辞典2011

KONA(コナ)

マジックリンクを搭載した究極のトレイルバイク「KONA(コナ)」

カナダ・バンクーバーを発祥の地とするコナは、1988年に創業されたブランド。カナダというと、ハードなトレイルのイメージから、下り系のMTBに強いブランドと捉えられがちだが、創業当初からXCレースで数多くの勝利を挙げ、シクロクロスやロード、シティバイクまで揃える総合バイクメーカーだ。
90年代から、剛性が高く動きの良好な4バーリンクシステムを搭載したWサスバイクを多くリリースしてきた同社だが、リアに2つの構造をもったサスペンションを装着したマジックリンクシステムを08年に発表し大きな話題となった。このシステムは上りと下りでジオメトリーが変化するのが特徴で、上りのペダリング時には路面にトラクションを掛ける最低限の動きを行い、大きなギャップによる衝撃や下りの時には、ストロークを最大限に使って衝撃を吸収。Wサスバイクでありながら、高い上り性能があるという優れたシステムだ。


■2+2(メイン画像)
344,400円(完成車)
●サイズ:14、16、18" ●フレーム:スカンジウム ●フォーク:ロックショックス・リーバ RL(100mmストローク) ●カラー:レッド×ホワイト×シルバー ●メインコンポ:シマノ・SLX

マジックリンクの第2世代といえるXC.トレイル向けの代表的なモデルがこの2+2。フロントには手元でロックアウトできるサスペンションを装着。リアは前述のマジックリンクにより、登坂時に50㎜のストロークに制限することで、滑りやすい路面でも高いトラクション性能を発揮でき、優れた登坂性能をもつ。100㎜ストロークのWサスバイクでありながら、軽量なスカンジウムフレームによって10㎏台に抑えられた重量と、熟成の進んだ優れたリンクシステムによって高い戦闘力が与えられたバイクなのだ。

BASS ■BASS
218,400円(完成車)
前後100㎜ストロークのサスペンションが搭載されたシングルスピードモデル。日本では馴染みの少ないスロープスタイルに適したモデルだが、ハードなフリーライド系のライディングにも対応。軽快な取り回しでアクションジャンプなど、「遊び」の要素が詰まっているモデルだ。



CINDER CONE ■CINDER CONE
120,750円(完成車)
創業当時から受け継がれるモデル名が与えられた伝統の1台。トレイルライドに最適なジオメトリーで最もスタンダードなMTBともいえる。サイズは14.20"まで6種用意され、乗り方や体格に応じてベストな1台を選ぶことができる。コナのアイデンティティが最も感じられるモデル。




問:アキコーポレーション
TEL.06-6995-7880
http://www.konaworld.jp/