ドイツで企画、設計され、台湾で製作されるメリダのバイク。その特徴的な製作過程は台湾でのロボット溶接だろう。メリダでは、習得までに時間がかかるとされる自転車の溶接をロボットが担っている。ピンと来ないかも知れないが、ロボット溶接の技術は業界トップクラスの精度を誇り、熟練した職人をも超えるという。そして、その確かな技術はレースに反映される。今年、カナダで開催されたマウンテンバイク・XCの世界選手権でメリダのマウンテンバイクを駆るホセ・ヘルミダが優勝し、メリダの優れたバイクを全世界にアピールした。
しかしメリダは決してトップ選手のためだけのバイクではない。ロードバイクからミニベロ、タウンバイクなどメリダのラインナップは価格帯とともに幅広い。過酷なレースの世界で培ったノウハウをより多くの人が快適に乗れるバイクへとフィードバックしているのだ。今回紹介するスクルトゥーラもそんな1台だろう。フルカーボンフレームとシマノ105というハイスペックを誇りながらも、無理のない価格設定になっており、気軽にスポーツバイクを楽しむことができる。
頂点を知るからこそ、広い視野をもって私たち一般ユーザーにとって最適な1台を生み出せるというわけだ。
■SCULTURA EVO 905-COM(メイン画像)
199,900円(完成車)
●サイズ:470、500、530mm ●フレーム:SCULTURAナノカーボン ●フォーク:カーボン+アルミコラム ●カラー:スピカブルー/ホワイト、レッド/クリア ●メインコンポ:シマノ105 ●重量:8.9kg(470mm)
■O.NINE TEAM-D
895,000円(完成車)
マウンテンバイクのフラッグシップモデルで、世界選手権優勝バイクのレプリカ。“レースで勝つ”ために最新のテクノロジーやメリダの情熱が詰め込まれた1台。完成車のメインコンポはスラムXX。重量は8.3㎏(410㎜)。サイズは370.550㎜。フレームセット(205,000円)もあり。
■SCULTURA EVO 905 JULIET-COM
199,000円(完成車)
男性モデルと比較してもまったく妥協のない女性用モデル。フルカーボンフレーム+シマノ105のハイスペックはそのままにハンドル幅やクランク、ステム長が小柄な女性向けにアッセンブルされている。440㎜(身長155㎝.)と470㎜(身長162㎝.)の2サイズ展開。
■ROADRIDE 901 JULIET-COM
115,900円(完成車)
1台目のスポーツバイクに最適な女性用アルミ製ロードバイク。脚力がなくても扱いやすい50/34Tのコンパクトドライブが採用されている。ハンドルやクランクもスモールサイズを採用。440㎜(身長155㎝.)と470㎜(身長162㎝.)の2サイズ展開。メインコンポはシマノ105。